伊藤美誠が手にした2020東京オリンピックへのヒントとは?
1月6日『S-PARK』
世界が警戒する存在に急成長
1月6日放送の『S-PARK』は、卓球の伊藤美誠選手に密着。昨年、中国トップ選手を次々と破り、大きく成長した伊藤選手がつかんだという“勝利へのヒント”に迫りました。
「どんな点でも、1点は1点」という思考
「2019年やりきった。そして、2020年オリンピックの年だ。スタートだ! って思えるようになりたいです」と、笑顔で新年の抱負を語る、卓球の伊藤美誠選手。昨年11月に行われた、ワールドツアーのスウェーデンOPでは、劉詩文(世界ランク6位)選手、丁寧(世界ランク2位)選手、朱雨玲(世界ランク1位)選手と、中国のトップ選手3人を次々と撃破。中国メディアから「大魔王」と呼ばれ、恐れられるまでに成長しました。
「すごい強そう。アレみたい…ハクション大魔王。あはははは。大魔王って、それしか思いつかない」と、美誠スマイルを見せますが、「大魔王」という呼び名は、決して誇張ではありません。
女子シングルス 伊藤美誠選手VS中国人選手
2017年 12戦3勝 勝率2割5分
2018年 20戦12勝 勝率6割
伊藤選手は、1年で勝率を2割台から一気に6割にまで上げたのです。迎えた2019年は、東京オリンピックへの代表選考レースが待っています。
女子単代表枠 世界ランク(2019年1月現在)
3位 石川佳純選手
7位 伊藤美誠選手
9位 平野美宇選手
12位 佐藤瞳選手
15位 芝田沙季選手
女子単の代表枠は2枠。伊藤選手ですら安心はできません。しかし、そんな中で彼女は昨年、勝ち抜くためのヒントを手に入れていました。「どれだけいいラリーが続いても、どれだけすごいボールで決めても、1点は1点だと思った」と語る伊藤選手。彼女が気づいたのは、「1点の重み」だったのです。
昨年5月にスウェーデンで行われた世界選手権団体戦決勝でのこと。相手は、中国トップ選手の劉詩文(リオ五輪団体金)選手。最終ゲーム1-5と劣勢の場面で、劉選手の打ったボールがネットイン(ネットまたはネットを支える支柱に触れて相手コートに入ること)。伊藤選手は冷静に対処し、見事ポイントを奪います。そのときのことを「私にとっては大事な1本で、ネットインされてアンラッキーだったんですけど、そこをチャンスに変えられたところが、とても自信になりました」と振り返ります。さらに「まず1本取ることに集中できているので、そこはすごく成長した部分だと思う」と自己分析。この1本から流れを変え、逆転勝利。世界選手権のMVPにも選ばれました。
今や世界中が警戒する存在となった伊藤選手。2019年をどう戦っていくのでしょうか。「対策されるほど、私は強くなれると思うので、もっともっと頑張っていきたいなと思います」と、決意を新たにしていました。
番組情報
『S-PARK』
<放送>
毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分
<キャスター>
宮司愛海(フジテレビアナウンサー)
中村光宏(フジテレビアナウンサー)
鈴木唯(フジテレビアナウンサー)
黒瀬翔生(フジテレビアナウンサー)