Muscat~フジテレビの番組情報

2018.12.17更新

見失った“泳ぐ意味”~瀬戸大也の苦悩と東京オリンピックへの新たな戦い

12月16日『S-PARK』

銅メダリストの抱えた葛藤とは

12月16日放送の『S-PARK』は、水泳の瀬戸大也選手に密着。リオオリンピック(男子400メートル個人メドレー)で銅メダリストとなった瀬戸選手が抱えた、
苦悩と葛藤、そして新たに見出した東京オリンピックへの思いに迫りました。

忘れていた悔しさ、東京への新たな思い

今年4月、日本選手権。出場3種目すべてで2位に入った瀬戸選手

今年4月の日本選手権。瀬戸大也選手は、得意とする400メートル個人メドレーでライバル・萩野公介選手に敗れ2位。出場3種目すべてで2位に入ったものの、表彰台の頂点には届かず。しかし、その順位に満足しかけている自分がいることに気づきました。「あれ? なんでどの種目も2番で悔しくないのかな」。結婚し、子供を授かったことで満足し、どこかで悔しさを忘れていた、と自己分析。それに気づき、「(そんな自分なら)水泳を辞めたほうがいいのでは」とまで思ったと振り返ります。「何のために水泳やっているのかと考えたら、オリンピックで金メダルが取りたいから。銅メダルが最終目標じゃなかった。何、満足感にあふれてるんだ」と、もう一度自らの心を奮い立たせます。

アメリカ・アリゾナ州で高地合宿を行う瀬戸選手

そしてこの冬、来シーズンに向けたスタートの地に選んだのは、アメリカ・アリゾナ州・標高2100メートル。空気の薄い高地で体作りをするとともに、もうひとつの目標を掲げました。「12月の世界短水路選手権で、400メートル個人メドレーの4連覇と世界記録が、自分の中でひとつのポイント」と、自分の殻を破るために欲しかったのは、世界記録という自信でした。

「出しますんで、世界新」と臨んだ世界短水路選手権の初日。まずは200メートルバタフライでこれまでの記録を0秒32更新し、有言実行となる世界新記録をマークします。そして迎えた本命の400メートル個人メドレー決勝。世界記録は、3分55秒50。瀬戸選手は、得意とするバタフライで前半から飛ばし、世界記録を1秒45上回るペースで300メートルをターン。残り100メートル、最後は自由形、記録との勝負に、食らいつけるでしょうか…。結果、4連覇は達成したものの、世界記録には1秒07及ばず、悔しそうな表情を見せました。

レース後、「4連覇してうれしい気持ちもあるけど、やっぱりこの400メートル個人メドレーの世界記録を目指していたので、それが達成できなかった悔しさを次につなげたいなと思います」と語った瀬戸選手。思い出した悔しさ。その目にはもう満足感はありません。「ひとつひとつステップアップして、東京オリンピックで最高の成績を残したい」。TOKYOまで、残り585日。瀬戸選手は、ただ頂点だけを目指します。

番組情報

『S-PARK』
<放送>
毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分
<キャスター>
宮司愛海(フジテレビアナウンサー)
中村光宏(フジテレビアナウンサー)
鈴木唯(フジテレビアナウンサー)
黒瀬翔生(フジテレビアナウンサー)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。