2018.12.27更新
すっかり年末の風物詩として定着した格闘技イベント『RIZIN』。4度目を迎える大晦日興行『RIZIN.14』(12月31日、18時から放送スタート)では、今年も年忘れにふさわしいファン垂涎のカードが出揃いました。
最大の目玉はなんといっても、プロボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザーJrと、「キックの神様が作り上げた最高傑作」と呼ばれる天才ファイター那須川天心によるスペシャルチャレンジバウト。
左から)フロイド・メイウェザー、那須川天心
メイウェザーといえば、50戦無敗のパーフェクトレコードもさることながら、桁違いの稼ぎっぷりから、「マネー」の愛称で知られるスーパースターです。2015年に実現したマニー・パッキャオ戦では、実に約330億円のファイトマネーを手にしたとされ、日本リング登場のニュースは瞬く間に世界中を席巻しました。
一方、弱冠二十歳にしてこちらも28戦無敗の那須川は、これまで数々の難敵を打ち破ってきた日本が誇る「神童」。その類まれな打撃センスから、プロボクシングへの転向プランも噂される那須川にとり、メイウェザーとのマッチアップはまたとないビッグチャンスと言えるでしょう。
しかし、やはり一筋縄ではいかないのがメイウェザー。一度は11月5日(月)に発表されたこのカードですが、世間の狂騒をよそに、メイウェザーは自らのSNSで対戦を否定、那須川戦は幻に終わるかに思われました。
11月5日に行われた記者会見の様子
その後、『RIZIN』陣営の粘り強い交渉により、ようやく正式決定に至ったのはつい数日前のことでした。那須川はさっそくアメリカへ飛び、メイウェザー対策の猛特訓を積んでいます。果たして、誰も倒したことのないメイウェザーに、那須川のパンチは届くのか!? 紆余曲折がいっそうのプレミア感を与えたこの至高のカード、ぜひ行く末を見届けてください。
『RIZIN.14』ではこのほか、「史上最強のMade In JAPAN」堀口恭司が、Bellatorバンタム級王者ダリオン・コールドウェルと対戦。また、RENAを倒して女子格闘技の新女王として君臨する浅倉カンナが、浜崎朱加とRIZIN女子スーパーアトム級初代王者のベルトを賭けて闘うなど、注目カードが目白押し。大晦日を熱く盛り上げる格闘技の祭典に、期待しましょう。
左から)浅倉カンナ、浜崎朱加
文=友清 哲
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