Muscat~フジテレビの番組情報

2018.12.25更新

卓球・張本智和、大躍進の裏に“知られざる”屈辱的敗戦があった

12月23日『S-PARK』

成長への契機となった、ある敗戦

12月23日放送の『S-PARK』は、卓球の張本智和選手に密着。中学生ながら世界王者にまでのぼりつめた張本選手を成長させたという、ある屈辱的な敗戦に迫りました。

激動の1年を、漢字1文字で表すと?

12月16日、史上最年少の15歳172日で、卓球ワールドツアー・グランドファイナル優勝を果たした、張本智和選手。「声が出ないほどうれしかったですし、信じられなかったです」と、優勝が決まった瞬間を振り返ります。わずか1年で、日本王者から世界王者にまでのぼりつめたスーパー中学生。そんな激動の1年を、漢字一文字で表現してもらうと――そこには、張本選手の進化の秘密が隠されていました。

「感情の『感』という字です。感謝もありますし、たくさんのことを感じることもできましたし、試合中では、自分の感情をコントロールできましたし。本当に深い一文字だと思います」と、実感を込めて語る張本選手。1月の全日本選手権では、リオオリンピックの銅メダリスト・水谷隼選手を破り、史上最年少(14歳208日)で優勝。6月のワールドツアーでは、リオの金メダリスト・馬龍選手を破り優勝。世界のトップ選手を倒す喜びを感じました。

10月、ユースオリンピックで屈辱的な敗戦を喫した張本選手

しかし、そんな順風満帆に見える張本選手の1年の中で、実はこんな経験も。10月にブエノスアイレスで行われたユースオリンピック。張本選手は、シングルス決勝で、中国の若手のエース・王楚欽選手と対戦。金メダルがかかる大一番で、焦った張本選手は感情のコントロールができなくなり、ミスを連発。ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲームで、10-0としてしまいます。卓球では「完封勝ちをしてはいけない」という、暗黙のルールがあるため、ここで王選手が、意図的にサーブミス。結果、張本選手は敗れてしまいました。

「屈辱でしたね。相手から1点をもらわなきゃいけないというのが悔しかったです」「目標は達成できなかったです。あまりにも内容が悪かったので、涙も出てこなかったですし、本当に自分の実力不足」と振り返った張本選手。それでも、この屈辱的な敗戦が、張本選手に感情のコントロールの重要性を気づかせ、あの卓球ワールドツアー・グランドファイナルでの優勝につながったといいます。「今までだと焦っていた場面で、冷静に1球1球考えることができた。そこは大きく成長したと思います」。

2020年に向けて「今大会の優勝で、東京オリンピックでの金メダルが明確に見えたので、出場して金メダルを取りたいです」と、目を輝かせる張本選手。その視線は、もはや“夢”ではない、“目標”へと見据えられています。

番組情報

『S-PARK』
<放送>
毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分
<キャスター>
宮司愛海(フジテレビアナウンサー)
中村光宏(フジテレビアナウンサー)
鈴木唯(フジテレビアナウンサー)
黒瀬翔生(フジテレビアナウンサー)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。