アトリエで、ウェディングベールが切り裂かれる事件が起きる。犯人が捕まるまで休暇が欲しい、と動揺するスタッフたち。紀保は驚くような行動に出る。
　紀保のためにも工作所を守る決心をした龍一は、伊織に会いにいく。手際よく調査を進めると、伊織とフキを前に、不当な返済要求には応じる必要がない、と断言する。その自信あふれる態度に伊織は圧倒される。　
　紀保は夕顔荘の台所でベール作りにとりかかる。その丹念な仕事ぶりに、思わず見入る伊織。加賀の仕事は断った、と紀保に伝える。
　その夜、2人はそれぞれの場所で、お互いの気配を感じながら、仕事に打ち込む。