工作所の耕三が倒れる。「フキと一緒に、工場を頼む…」と伊織に託し、病院へ運ばれる耕三。工作所を辞めるつもりだった伊織は、再び作業着に袖を通す。
　伊織が工場を辞めるつもりだったのは、みのりの自殺の原因を調べるためなのでは、と紀保は察する。それなら自分も一緒に手伝いたいと訴えるが、伊織からは冷たい言葉が返ってくる。自分たちはもう同志でも何でもない。お互い住む世界が違うアカの他人同士だと…。
　龍一が紀保と仕事で口論になる。すると杏子が、あの町に行ったんじゃないかと囁く。町を離れたくない理由があるんじゃないかという杏子の言葉が、龍一の動揺を誘う。