龍一の無実が証明され、紀保は夢にまで見た釈放を喜ぶ。
　一方、みのりの自殺という残酷な事実に伊織は打ちのめされる。自殺を信じられない伊織だったが、遺書を読み、憤りと哀しみに歯がみする。
　数日後、元の生活に戻った紀保は、夕顔荘を訪れる。温かく迎える町の人々。フキは紀保が婚約者の元に戻れたことを喜び、自分も伊織と幸せだと告げる。しかし、紀保が訪ねると、伊織は昼から酔い潰れ、荒んだ生活をしていた…。
　一方、思いもしなかった龍一の釈放は、結婚に反対して来た父・羽村や、龍一を奪おうとする杏子にも波紋を広げる。