拘置所の龍一との結婚に反対する父と内通していた杏子の裏切りを知り、放心状態で雨に打たれていた紀保を、伊織が介抱する。疲れ切った紀保を伊織は自分の部屋へ連れていく。
　翌日、紀保を訪ねて杏子が下町へやってくる。紀保への裏切りを謝罪する杏子。紀保は杏子を信じ、父に自分の活動を内緒にするよう頼む。帰り際、杏子は伊織の姿を見かけ、被害者の恋人と知り、引っかかりを覚える。そろそろ自分の世界に戻ったほうがいい、と伊織が紀保に言い出す。みのりのことで何かを知っているそぶりを見せた護に話を聞くまでは帰れない、と反発する紀保。そして逆に、柏木から聞いた、事件前夜の出来事について、伊織から聞き出そうとすると…。