第1回 2007年6月30日(土)放送 あらすじ

 決意に満ちた表情で西館高等学校を見上げる椎葉歩(北乃きい)。校舎へ向かい、歩が1歩を踏み出したその時、頭上から机とイスが目の前に落ちてきた。目の前に落ちた机とイス、そして落ちてきた教室をにらみつける歩———。


 点数の悪かったテストにすっかり落ち込んでいる中学3年生の椎葉歩。親友で成績優秀な篠塚夕子(大沢あかね)と同じ西館高校を狙うと決めた歩は、母親の文子(真矢みき)に無理だと言われながらも夕子に勉強を教わりながら必死で受験勉強を続けた。そして受験の日、不安そうな歩を励ます夕子。歩は2人で撮ったプリクラが貼ってあるお守りを渡し、お互いの健闘を誓いテストに挑む。
 合格発表。掲示板に自分の番号を見つけた歩だが、そこに夕子の番号はなかった。夕子が西館高校に強く憧れてたことを知っている歩には泣きながら走り去る夕子にかける言葉が見つからない。後日、下校する夕子に声を掛けた歩だが、夕子は歩さえいなければ自分は受かっていたはずだと叫びお守りを投げつけて去っていく。その日の夕方、夕子が校舎から飛び降り自殺を図った。激しいショックを受け呆然と部屋に帰ってきた歩は、ハサミを持つと髪の毛を切り出した。夕子に謝りながら泣き崩れる歩…。
 2カ月後、西館高校1年2組の教室で1人席に座っている歩。同じ教室では安西愛海(福田沙紀)が廣瀬倫子(星井七瀬)、岩本みどり(末永遙)、信川美紗(中村静香)、宇田里絵(夏目鈴)らに彼氏の佐古克己(細田よしひこ)からもらったネックレスを自慢していた。克己も教室に現れ、ますます楽しそうに盛り上がる話し声を聞きながら、歩はただうつむいているだけだ。昼休みになり、校庭で歩がお弁当を食べていると愛海が現れた。隣りに座り、お弁当の卵焼きを差し出して微笑みかける愛海に戸惑いつつも嬉しそうな歩。
 職員室で1年2組担任の戸田和佳絵(瀬戸朝香)が仕事をしていると、副担任の平岡正子(酒井美紀)が声をかけてきた。欠席の多い生徒の羽鳥未来(関めぐみ)を心配する平岡の言葉を戸田は面倒くさそうにあしらう。一方、下校中の歩に克己と一緒の愛海が声をかけてきた。これから塾へ行くという克己と別れ、歩と愛海が一緒に帰っていると愛海が恋愛相談を持ちかけてきた。こんなこと言えるのは友達の歩だけだという言葉を聞いて、夕子の事件以来友達が作れずにいた歩は嬉しさのあまり泣き出してしまう。
 数日後、学校では倫子が雑誌に載ったと話題になっていた。みんなにちやほやされる倫子を見た愛海はみどりらに倫子を無視するようにメールを送る。どうしていいかわからない歩は委員の仕事があると嘘をついて屋上に上がるが、そこでクラスメイトの未来と会う。その颯爽とした姿に憧れのまなざしを向ける歩だった。
 その後も愛海たちの倫子へのいじめは続いていた。無視だけだったいじめがエスカレートしていくことに困惑しつつも愛海に怯えて同調するしかない歩。そんな折、歩の携帯電話に愛海からメールが届いた。歩にだけ報告があると書かれた内容に、歩は家を飛び出して愛海の元へ行くが…。

キャスト

椎葉 歩(しいばあゆむ) … 北乃きい
安西愛海(あんざいまなみ) … 福田沙紀
佐古克己(さこかつみ) … 細田よしひこ
       *
篠塚夕子(しのづかゆうこ) … 大沢あかね
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廣瀬倫子(ひろせともこ) … 星井七瀬
薗田優樹(そのだゆうき) … 北条隆博
羽鳥未来(はとりみき) … 関 めぐみ
平岡正子(ひらおかまさこ) … 酒井美紀
戸田和佳絵(とだわかえ) … 瀬戸朝香
椎葉文子(しいばふみこ) … 真矢みき

スタッフ

■原作
 すえのぶけいこ
 「ライフ」(講談社「別冊フレンド」)

■脚本
 根津理香

■演出
 谷村政樹

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

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