緋の十字架
運命の忘れ形見
隆彦と争いになったゆきえが、銃で隆彦を射殺する。ゆきえは詩織を診療所の前に置き去りにすると、崖の上から身を投げる。直哉のもとへ、警官がゆきえの遺書を持ってくる。ゆきえの遺体は一ヵ月が過ぎても見つからず、捜査は打ち切られる。美也子が悦子の妊娠に気付く。喜んだ美也子は直哉に、悦子と結婚して将一の子どもを育ててほしいと切り出す。将造も一世一代の頼みだから悦子と人生をやり直してほしい、と直哉に訴える。直哉は再出発を決意。一ヵ月後、直哉と悦子の祝言が行われる。その頃、詩織は老婆に拾われ、人知れず育てられていた。