緋の十字架
直哉は清香との結婚を決意。ゆきえとの思い出のハンカチを捨てようとする。それを悦子が目撃。直哉はゆきえを忘れるために結婚するのだ、と指摘する。まもなく、悦子の提案で、大河内家で食事会が開かれる。隆彦、清香も連れ立ってやってくるが、隆彦の妻を見た直哉は、それがゆきえだと知って愕然とする。ゆきえと高校の同級生だった悦子はゆきえの境遇を知りながら、わざと直哉と引き合わせたのだ。隆彦はゆきえを金で買った、と平然と言い、ゆきえに対して横暴な態度をとる。その夜、隆彦の暴力に耐えかねて、ゆきえは教会へ向かう。すると、直哉が祈りをささげていた。