緋の十字架
ノートの告白
美しく成長した十四歳の薫に、一つ年下の浩一が好意を寄せる。勉強も手につかない浩一を、悦子は心配。薫をどこかの施設に引き取ってもらうよう直哉に迫る。浩一の家庭教師として、茂が大河内家に来る。薫を見た茂は、その美しさに目を奪われる。浩一は自慢げに、薫には音楽の才能があることを茂に話す。それから間もなく、薫は茂に誘われて、教会へオルガンの練習に行く。すると、突然、茂が薫に襲いかかる。そのとき、浩一が駆けつけ、茂を追い払う。浩一は一生かけて薫を守ることを薫に誓う。悦子同様、薫を邪魔者扱いする美也子が、ある行動に出る。