第5回 2006年2月7日(火)放送 あらすじ

研修医の医療ミス

 金欠のため、昼食を抜いて働いていたあおい(石原さとみ)は、外来の待合室で弁当を広げていた年配の女性・サクラ(佐々木すみ江)から、ヌカ漬けとおにぎりを分けてもらう。サクラは、最近耳が遠くなり、週に2、3度、桜川病院の耳鼻科に通っているらしい。あおいと意気投合したサクラは、今度来院するときはダイコンのヌカ漬けを持ってくる、とあおいと約束して、病院を後にしようとした。ところがその瞬間、サクラは突然意識を失って倒れてしまう。
 通りがかった高樹(柳葉敏郎)は、サクラが一時的な意識消失だけでなく、不整脈を起こしていることに気付き、ただちに検査を開始。サクラが、洞機能不全症候群という心臓の病気であるとの診断を下す。高樹は、サクラ本人と病院に駆けつけた彼女の義理の娘・君子(栗田よう子)に病状を伝えると、ペースメーカーを入れる必要性を説いた。あおいは、ペースメーカーを入れることに拒絶反応を示すサクラに、元気になったらヌカ漬けとおにぎりを持ってピクニックに行こう、と約束して、彼女を説得する。
 あくる日、サクラにペースメーカーを取り付ける手術が行われた。手術を担当した高樹は、ペースメーカーに関する注意事項をサクラに説明する。ペースメーカーは、強い磁力に近づくと故障する恐れがあった。携帯電話、電子レンジ、磁気ネックレスなどに注意する必要があるほか、病院の電気治療やMRI検査も受けられないのだ。しかし、サクラは、自分の体のことを気遣うより先に、入院してヌカ床をダメにしてしまうことを嘆いていた。
 一方、小峰(杉田かおる)は、高樹の妻から自分の元に連絡があったことを高樹に伝える。高樹の妻は、友人でもある小峰に、離婚届けを送ったのに高樹がサインをしてくれない、と嘆いていたのだという。小峰は、離婚についてふたりできちんと話し合うべきだ、と高樹に忠告する。が、高樹は、聞く耳を持たなかった。
 それからしばらくして、サクラが退院することになった。ちょうどそこにやってきた江藤(八嶋智人)は、サクラが時計を持っていないことを知り、商店街の福引で引き当てた安物の腕時計をプレゼントする。サクラは、大喜びだった。
 そんな折、あおいは、入院患者の佐伯(矢柴俊博)が、皮膚科で処方された抗生物質を飲んでいることを知る。聞けば、同室の亀井(六角精児)や不破(平賀雅臣)も、同じ病院でもらったものだから、と別の科で処方された薬を服用しているのだという。こうしたミスを見逃した原因は、桜川病院では、電子カルテ化されておらず、科ごとにカルテが分かれていて、別の科に通った患者の病歴が記載されていないためだった。
 ある日曜日、耳鳴りとめまいに襲われたサクラは、桜川病院を訪れる。受診カードを忘れてしまったサクラは、耳鼻科に通っていたことを事務員に伝えた。その日、当直だった江藤は、サクラから病状を聞き、脳梗塞の可能性があるとして頭部のMRI検査を行うが…。

キャスト

美空あおい(看護師・23歳) … 石原さとみ
高樹源太(内科医・42歳) … 柳葉敏郎
小峰響子(主任看護師・38歳) … 杉田かおる
江藤 誠(研修医・35歳) … 八嶋智人
北沢タケシ(看護助手・23歳) … 小山慶一郎(NEWS)
田所義男(内科主任・43歳) … 西村雅彦
泉田てる(総師長・47歳) … 片平なぎさ

ほか

スタッフ

■原作
 こしのりょう「Ns’あおい」(講談社『モーニング』連載中)

■脚本
 吉田智子

■企画
 金井卓也(フジテレビ)

■プロデューサー
 小椋久雄
 永井麗子(共同テレビ)

■演出
 土方政人
 都築淳一
 石川淳一

■音楽
 福島祐子
 澤野弘之

■制作
 フジテレビ
 共同テレビ

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