死との約束

インタビュー

飛鳥ハナ役 長野里美さん

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今回の出演のお話が来た時の感想は?

シリーズ第1作目の『オリエント急行殺人事件』の時にちょうど三谷さんと舞台をやっていて、“オファーしようと思ったけれど、この舞台があるからできないですね”と断念されたので、“今回はようやくできる!”とうれしさ満開でした。

今回の役を演じてみての感想。

三谷さんからは、“長野さんはアガサ・クリスティーの世界にすごく合う。とぼけた品の良さというか。だから夢がかなってうれしい”とのお言葉をいただいたので、それを信じて楽しく演じさせていただきました。今回はミステリーだけではなく、家族の愛憎劇とかも入り組んでいるお話ですが、飛鳥ハナという役は、そういったところに一人だけふわふわしている人。穂波先生に憧れていて同調するんですが、最後に勝呂さんにも同調していて(笑)。“そういう性格なんです”ってセリフにもあるのですが、それがいやらしく見えない人。その人が好きだから、その人が言っていることと同じことを言ってみたくなるとか、そういう人なんだと思うんです。ロケではじめて勝呂さんと穂波さんが出会うシーンに私もいたのですが、“ああ、なんかこの二人、好きだな”って素直に思ったんです。そういう気持ちのままに動いている人で、そして一生懸命な故に変な方向に行っちゃう、というところがあるのでそこを意識して演じました。

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三谷さんの脚本の魅力は?

セリフが面白いんですよね。それに登場人物がどこかおかしくても、それが、そういう人はいるんだろうなっていう真実みというか信憑性があるというか、だから作り物的な嘘くささがないんです。実際に演じていても、納得できる範囲内のぶれ方というか転がり方というか。そこに笑いが出るんだろうなって思うんです。“ああ、私ならここでこんなふうに言わないけれど、こう言ったら確かに面白いな”っていうのがいくつもいくつもありますね。

最後に視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

とてもシリアスの中にも、ところどころ笑えたり面白い作品になっていると思います。どうぞ楽しみに。