死との約束

インタビュー

本堂夫人役 松坂慶子さん

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今回の出演のお話が来た時の感想は?

アガサ・クリスティーの作品は大好きで、本も読んでおりましたし、映像化された作品も楽しみに見ていたのでとてもうれしかったです。そして三谷さんはあこがれの方でしたので、今回初めてご一緒できてとてもうれしいです。“やったー!”という感じでした。

台本を読まれての感想は?

昭和30年という時代の中で繰り広げられるお話がとても面白かったですし、本堂夫人が、とてもマイペースで、みんなが“あーあの人がいなければ幸せなんだけれどな。早く死んでくれないかなあ”ってそういう大変な母ではあるのですが、台本を読んでいるとなんだか、スカッとするんですよね。こんな風に遠慮無く思っていることをずけずけと言ったらさぞ、気持ちがいいだろうなあと。そして三谷さんの脚本では、“ひどい人なんだけれど笑っちゃう”そこがすてきで面白いですよね。

今回の役を実際に演じてみての感想は?

それが不思議なのですが、実際(セリフを)口に出して言ってみると、“あら、こんなこと今までに私言ったことあるわ!後で、しまった!と思うけれど、言ったことあるわ”と。きっと普通の人は年に一度くらいしか言わないことなんでしょうけれども、それを本堂夫人は1日に何十回も言っている人で。胸がすくような、それでいてクスッと笑ってしまうような面白さがあるんです。でも普通の人は言ってしまったそばから“ああ、今のは取り消したい”って思うのでしょうが、夫人はそういうことはなくて。でも、あくの強い人に見えますが、孤独だったり、寂しい気持ちがきっとそこにはあるんだと思います。夫が生きているときはもっと夫がとりなしてくれて、子どもたちとの仲もうまくいっていたんでしょうけれど、今は自分は、よかれと思って、子どもたちを守りたいと思って言っているんでしょうが、そこがうまく伝わらなくて、空回りしている面も実はあるのではないでしょうか。でも今回の本堂夫人の役は面白い役ですから、俳優として皆さん、一度は演じてみたい役だと思います。山道のベンチで横たわっている(遺体の)シーンでは、3日間に渡ってみなさんがそのシーンに携わるんですけれど、まるで順番待ちのアトラクションのようになっていて。“はい、次の方”みたいな(笑)。こういう撮影も初めての経験でした。

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野村萬斎さんと共演されての感想は?

ジェントルマンな方ですね。やはり狂言の世界の方なので、体幹がしっかりされていて、姿勢が頭の先からつま先まですっとまっすぐで、素晴らしいな思いました。そして萬斎さんが現場にいらっしゃると(現場の)空気がしまりました。今回ご一緒させていただいて本当に楽しかったです。

最後に視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

今コロナ禍でどこにも外出できない方が多いと思うので、是非このドラマで熊野古道や豪華なクラシックホテルの中で繰り広げられるドラマをお楽しみいただければと思います。そして素晴らしいキャストの方々が結集しているので、きっと見応えのある作品だと思いますので、大いにこの世界に入って楽しんでいただけたらと思います。私も楽しみにしています。