川張大作役 阿南健治さん
今回の出演のお話が来た時の感想は?
過去に2回やっているこのシリーズに出られることになり、“ありがとう!”って感謝しかなかったですね。『オリエント急行殺人事件』を見た時に、“面白い!さすが三谷ワールドだ”って思っていたので。もうとにかくうれしかったですね。
台本を読まれての感想は?
アガサ・クリスティーの原作を、時代を昭和30年に置き換えて、場所も熊野古道に変えて、いろいろな形で日本風にどう変えたのかな?っていうのは読む前からすごく気になっていました。実際の脚本は、細かい笑いなどがいろいろなところにちりばめられていて、“まさに三谷さんの世界だな”という感じで、一気に楽しく読みました。
今回の役どころについて。
その三谷さんからは、“加藤武さん風にお願いしますね”(金田一耕助シリーズの警察幹部)とメールをいただいて。刑事役は何回もやっているんですけれど、警察署長で現場にでているので“今までの刑事とは違うぞ”と思いつつ、“加藤さん風”を意識して・・・なかなか難しいなと思いながらも楽しんで演じました。
共演者の方の印象は?
萬斎さん演じる勝呂というキャラクターは、あっぱれですよね。膨大な謎解きとかセリフをよくぞ、すごいなというか。自分に置き換えると大変なことだと。自分はとんちんかんなことを言ってミスリードもしてしまう役回りなのですが(笑)、勝呂とのコンビはとても楽しめました。他のキャストの皆さんも、豪華なメンバーばかりで。そして、いい人なのか、悪い人なのか?一瞬みんながとまどってしまうような人たちですので、一癖も二癖もある人たちに、対応しながら楽しんで演じられたかなと思います。
最後に視聴者の皆様へメッセージをお願いします。
アガサ・クリスティーの世界を、三谷さんが、細かいところまでおもしろく作り上げていて。豪華なキャストの面々が繰り広げるその愉快な(と言っては失礼かもしれませんが)サスペンスをどうぞお楽しみください。