数々の有力選手を指導する長光歌子先生が
フィギュアスケート界を楽しく語ります!
歌子の部屋
番外編
世界選手権ディレクターインタビュー
3月24日~28日まで、スウェーデン・ストックホルムで開催された世界フィギュアスケート選手権。コロナ禍により前年のカナダ・モントリオール大会が中止となり、今大会は「バブル」開催となりました。
選手にとっても放送する側にとっても異例の大会を現地で体感した、岡ディレクターにインタビューを行い歌子先生よりコメントを頂きました。

世界選手権のリンクサイド
世界選手権について
■3月の世界選手権はどのような状況でしたか―
今回の世界選手権は「バブル」開催で行われたため、バブル内には選手、ジャッジ以外は最小限のコーチ、ドクター、国際スケート連盟、各国連盟担当者と国際映像の制作を担当する現地スウェーデンのテレビ局しか入れませんでした。
バブル外の僕たちスタッフはリンクから距離の離れた観客席のみしか行動を許されていなかったので、中継を見て頂いた方は分かると思いますが競技中のリンクサイドはガラガラ。インタビューや会見も全てがリモートだったため、出国から帰国まで一度も選手団と会わずに大会が終わったのは、これまでにない不思議な感覚でした。
■2021年世界選手権の放送ではどのような工夫がありましたか―
例年は現地に30人前後のスタッフが入り、リンクサイドやバックステージから選手たちの活躍を日本へ届けます。
当時のスウェーデンは日本と同じように新型コロナウイルスが流行していたため、まずは4日間で計10時間放送する中継を滞りなく行えるギリギリの人数を模索しました。実況や解説、インタビュアーの現地入りは断念することに。
国際映像には含まれない公式練習などの撮影スタッフとしてヨーロッパからカメラマン2名とアシスタント2名を召集し、通訳の方にも1名来ていただきました。
現地スウェーデンからは公共交通機関を使わずに移動するためのコーディネーター兼ドライバーを1名、日本からは取材ディレクター2名と技術統括1名、中継統括の僕が派遣され、全員合わせても計10名と通常の約3分の1の人数で作業を行いました。
またそれとは別に、バブル内にいる国際映像制作チームのカメラマンを1名レンタルさせていただき、無線を使って会場の外から遠隔で指示を送り、主にバックステージを撮影してもらいました。

現地スタッフメンバー
- 長光歌子(ながみつ うたこ)