数々の有力選手を指導する長光歌子先生が
フィギュアスケート界を楽しく語ります!

歌子の部屋

番外編

神長汐音選手インタビュー

1999年09月26日生まれ。小学生時代はスキーでも活躍し、現在も様々なスポーツにチャレンジしている。18歳の時に平昌五輪の日本代表となり、2021年も世界選手権代表として選出。ショートトラックを駆ける神長汐音(しおね)選手にインタビューを行いました。(インタビュー日:2021年3月23日)

2021.3.29

神長汐音選手 サイン

■神長汐音選手/直筆サイン。次ページ以降もご本人提供の写真を掲載しています。

はじめに

 思うように活動ができない日が続いているかと思いますが、今頑張っていることは無駄にならないと思っています。私もコロナウイルスの影響で練習環境が変わりました。それでも自分を信じることでレベルアップできたので皆さんも自分を信じて頑張ってください。

2020-21シーズンの大会について

■無観客で開催された大会を振り返っての感想を教えてください―

 まず、大会が開催できたことに感謝したいと思います。大会を開催するにあたり、準備してきてくれた会場スタッフや役員の皆さんのおかけで、感染者ゼロで試合を終えることができました。無観客試合で会場内の盛り上がりはありませんでしたが、その中でも優勝することができました。

■大会中止など相次ぎましたがどんな調整・トレーニングをされていましたか―

 国際大会に一度も参加できないという初めてで異例のシーズンでしたが、国内大会では今まで以上に手応えがありました。全日本距離別で優勝できた勝因はフォームを改善したことにあります。シーズンを通して姿勢を低くして滑ることを意識して練習してきました。その結果、楽にスピードを出せるようになり、自分のレース展開に持っていきやすくなりました。

神長汐音選手

全日本距離別ショートトラック選手権1500m優勝!

ショートトラック競技について

■国際大会と国内大会での試合感覚の違いについて教えてください―

 国際大会は予選からレベルが高く、予選から国内の決勝相当もしくはそれ以上のレベルです。他にも海外の大会は観客の数が多くてテンションが上がります。特にオランダはレース中にEDMが流れていてクラブみたいな感じです。今シーズンは国際大会が無くなってしまいましたが、来シーズンは開催されることを願っています。

■ショートトラック競技の難しいところ、面白いところを教えてください―

 難しい所は速いだけでは勝てないことです。速さ、戦術、技術。他にもたくさんの要素が詰まっています。スケートの刃は選手によって位置や曲げ、ロックなども違うので自分にあったスタイルを見つけるのも大変です。
 個人的には転ぶことが苦手で、怪我にも繋がるので克服したいと思っています。
 面白い所はやはり速度を出した時のスピード感です。決勝で勝った時の達成感も最高ですね。またリレーではチーム戦ならではのみんなで喜びを分かち合える所も面白いと感じています。

■ショートトラック競技のみどころは―

 ショートトラックの抜き合いは見ていてとてもハラハラします。選手の名前を覚えてもらって、レース中どこで抜くのかを想像しながら見てもらうと面白いと思います。

長光歌子(ながみつ うたこ)
長光歌子(ながみつ うたこ)