数々の有力選手を指導する長光歌子先生が
フィギュアスケート界を楽しく語ります!

歌子の部屋

番外編

村上右磨選手インタビュー

1992年12月12日生まれ。3歳の頃からスケートを始め、現在は地元の建設会社に勤めながら選手生活をしている。2020年末に行われた全日本選手権の500mでは国内最高記録で優勝、スピードスケートの第一線で活躍する村上右磨(ゆうま)選手にインタビューを行いました。(インタビュー日:2021年2月24日)

2021.3.8

村上右磨選手 サイン

■村上右磨選手/直筆サイン。次ページ以降もご本人提供の写真を掲載しています。

はじめに

 今までとは違った生活を強いられていて大変な毎日を送っていると思います。今は皆で力を合わせて感染拡大の予防をすることが、早く普段の生活に戻れる手助けになると思いますので一緒に頑張りましょう。
 私たちの命を守るために頑張ってくださっている医療従事者の方々には心から感謝しております。

2020-21シーズンについて

■今シーズンは特に好調ですが要因は―

 今シーズンはスタートから200mまでのスケーティングが安定していて、良いタイムを出せている理由の一つだと思っています。2020年は新型コロナウイルスの影響で自宅にいる時間が長くなりましたが、その時間を生かしてスピードスケートだけでなく他のスポーツなどの勉強もしていました。そのおかげで自分のスケーティングの課題を多く見つけることができ、自主トレーニングなども変えたことが好調に繋がったと感じています。

■大会中止など相次ぎましたが調整の難しさなどはありましたか――

 いつもはレースを何本か滑ることで調子が上がっていくことがあるのですが、レースが少ない分、練習のなかで集中して取り組むことが大切なシーズンだったと思います。大会が開催されるか分からない状態が長く続いたので目標やモチベーションの維持はとても難しかったです。大会がなくなり頑張ることが難しい時期もありましたが、その時やれる最善を尽くすことだけを考えていました。

■海外の選手と戦う機会がありませんでしたが、来年のオリンピックに向けてどのように準備していきたいと考えていますか―

 国際大会が中止となり海外選手と高いレベルでレースをする機会を失ったことは、とても残念に思いました。ですが海外遠征は移動や食事面から疲弊することが多くあり、今シーズンは国内遠征のみということでしっかりとトレーニングをすることができたと思っています。オリンピックに向けてやるべきことは変わらないと思っているので、常に過去の自分を超えていけるように努力していきます。

村上右磨選手

全日本スピードスケート選手権500m優勝!

スピードスケート競技について

■スピードスケート競技の難しいところ、面白いところを教えてください―

 トップスピードに乗った際のコーナーリングはとても難しいですが、その難しさがスピードスケートの面白さだと思っています。時速60kmを超えるスピードでコーナーに入るときは何度練習していても曲がれるか不安になりますが、いつもワクワクしてコーナーに入ります。キレイに曲がりきれたときは最高の気持ちでゴールまで頑張れます(笑)。

長光歌子(ながみつ うたこ)
長光歌子(ながみつ うたこ)