数々の有力選手を指導する長光歌子先生が
フィギュアスケート界を楽しく語ります!
歌子の部屋
vol.22
今シーズンの展望
歌子先生に2017-18シーズンの展望について伺ってきました。
今シーズンの影響
■今シーズンアジアントロフィーでは田中刑事選手、三宅星南選手が優勝されましたね。おめでとうございます―

ありがとうございます。田中刑事選手は林祐輔先生が付き添っていましたので、すれ違いでした。三宅星南選手と私は入れ替わりでタッチ交代しました。
アジアントロフィーはモールの中にある非常に狭いリンクでしたので、田中選手は、4回転ジャンプを飛ぶのに大変な思いをしたようです。
三宅選手は、精神的な面で大きく変わってきていると思います。夏の北海道合宿でもすごく頑張っていて、氷の上だけじゃなく陸上トレーニングも率先してやっていました。北海道合宿は、男子が多いのですが、合宿を通して男気が出てきたなと感じました(笑)。
■今シーズン歌子先生にとってはどんなシーズンにしたいですか―
そうですね…。一つは、オリンピック出場を目指して頑張っている田中刑事選手を、微力だけれど支えられたらと思います。やはり試合ではジャンプが重要になってくると思いますが、それ以外の部分でも、彼は魅力的なステップワークや表現力といった素晴らしいものを持っています。そこを少しでも伸ばせるように力になれたらと思っています。北海道合宿で私は彼に、言いたいことを言ったつもりなので、彼の宿題ですね(笑)。フリーは昨シーズンと同じプログラムを使用するので、慣れで滑ってほしくないですよね。自分ではしっかりやっているつもりでもどうしてもルーズになってしまう部分がありますので、そこをきっちりと押さえて、ジャンプに引きずられないように、全体をまとめていってもらいたいです。
あとは毎年やることは一緒です。選手たちに、私が伝えたいことを、しっかりと伝えていきたいと思います。例えば常々私は生徒たちに「もっと視線に気を付けて」と言っています。ジャッジ席ばかりを意識するのではなく、観客席にいるお客さん皆さんに見てもらっているということを存分に感じてパフォーマンスしてほしいと思っています。ジャッジの皆さんにもそういう部分はしっかりと伝わると思います。
■長いシーズンになるかと思いますが、頑張ってください。
ありがとうございます。
- 長光歌子(ながみつ うたこ)