数々の有力選手を指導する長光歌子先生が
フィギュアスケート界を楽しく語ります!

歌子の部屋

vol.20

対談企画 ゲスト:佐々木彰生先生

氷上のエンターテイナーとして人気を誇り、引退後は浪速のスケートリンクで指導者として働き始めた佐々木彰生さんにお話を伺いました。

2017.6.19

佐々木彰生先生
佐々木 彰生(ささき あきお)
佐々木 彰生(ささき あきお)(26)
2015年に現役を引退し、2017年1月から浪速スケートリンクにてインストラクターとして就任。現役時代はその独特な衣装、振付から「エンターテイナー」と呼ばれていた。世界ジュニア選手権に出場経験があり、2012年の全日本選手権では8位に入っている。

大阪での一人暮らしについて

歌子(以下:歌) 本日はよろしくお願いします。

佐々木彰生(以下:佐)よろしくお願いします。

横浜から大坂へ引っ越してきて一人暮らしとお聞きしましたが、一人暮らしはいかがですか?

何とかやっているといった感じですかね…。

ご飯はどうしているんですか。

リンクの貸切営業がない日は自分で作ったりしています。豚肉を1kg~2kg買って小分けして冷凍しています。

貸切営業の日はどうしてるんですか?

食べなかったりすることもありますね…。

大阪へ来て困ったことはないですか?

そうですね…。今のところは特にないですね。強いて言えば朝練がない日がないので、朝起きるのに苦労しています。あとは出会いがない!(笑)

若い先生はみんな言いますね!昔は私も一人でインストラクターをやっていたのですけど、全く出会いはなかったですね。家とリンクを往復する生活ですよね。
そう言えば、大阪弁には慣れましたか(笑)

自分のイントネーションがどんどん崩れますね(笑)朝練を『朝↑練↓』って言ったりとか、先生の呼び方も『先↑生↓』とかですね(笑)

お二人の印象について

長光歌子先生

佐々木さんのことが強く印象に残ったのは、荒川静香さんのアイスショーに出演されていた時でした。

フレンズ・オン・アイスですかね。

そうですね。その時に(髙橋)大輔も出ていたので、練習から本番までずっと見ていたのですが、佐々木さんはすごくインパクトのあるプログラムを滑る選手だなと強く記憶に残りました、それと演じているというより、自然体で音楽に楽々と乗っている感じが好ましく思いました。

ありがとうございます!歌子先生のような方に、覚えてもらっているだけでも嬉しいです。

それからは試合でも注目するようになりました。

本当ですか!嬉しいです。僕は歌子先生が大ちゃんの先生ということで、憧れのまなざしで見ていました。僕は、世界ジュニア選手権に出場した時にシニアの合宿へ参加させていただいたのですが、その時に初めて歌子先生にお会いすることが出来ました。

佐々木さんにとってのフィギュアスケート

私は佐々木さんを、エンターテイナーのような印象のスケーターだと私は思うのですが、ご本人はフィギュアスケートをどう感じていますか?

僕がフィギュアスケートに一番魅力を感じるのは、お客さんを沸かせることができるっていうことですね。スポーツの中でも技術と芸術が両方兼ね備えられていて、数値になるもの、ならないものの両方があるという二面性が楽しいなと思います。技術の向上という部分も燃えますし、それを生かして会場を盛り上げることができるのも中々他の競技ではできないことだと思います。僕がスケートを始めたのはリンクに遊びに行って、他の方の演技を見ているときに「かっこいい!」と思ったのがきっかけなんですよね。

ちなみにどなたの演技だったんですか?

新井亮君です。かっこよかったんです!爽やかで!!

新井さんねー!もちろん存じ上げています。

それからスケート教室に通わさせてもらいました。

佐々木さんは、ご兄弟もスケートはやられていなかったんですか?

僕は4人兄弟の末っ子なんですが、2歳上の兄は先にスケート教室に通っていました。でも兄は先に辞めてしまったんですよね。

佐々木さんは末っ子ですか!?大輔と同じですね。

現役時代はよく先生に「なんで髙橋大輔君と同じ4人兄弟の末っ子で、3月生まれというところまで同じなのに何がここまで違うのか!」って言われたりしていました(笑)

佐々木さんにとっての髙橋大輔

大輔とはいつ頃から仲良くなったのですか?

僕は小学生の頃、他人の演技はあまり見てなかったのですが、大ちゃんが世界ジュニア選手権で「ウエスト・サイド・ストーリー」を滑って優勝した年に、僕も同じ曲を使っていたんですよね。当時は恥ずかしながら「髙橋大輔」を知らなかったのですが、周りの方に「同じ曲を使っている凄いスケーターがいる」と髙橋大輔さんを教えてもらって見ました。それがとても上手くて、それから大ちゃんの演技をスゴく見るようになって、その後の「ヒップホップの白鳥の湖」をやられた時は、もう本当にすごいインパクトを受けて、そこから僕は大ちゃんにぞっこんです(笑)

いつもSNSなど色々なところで、大輔のスケートが好きって言ってくれたり、ありがたいです(笑)

大ちゃんは僕みたいな年齢の離れている子も含め誰にでも優しくて、ショーや大会期間中に僕が「大ちゃん!大ちゃん」って追っかけみたいなことをしてたら、可愛がってくれるようになっていました(笑)

長光歌子(ながみつ うたこ)
長光歌子(ながみつ うたこ)