数々の有力選手を指導する長光歌子先生が
フィギュアスケート界を楽しく語ります!
歌子の部屋
vol.15
全日本ジュニア選手権・全日本選手権について
歌子先生に全日本ジュニア選手権と全日本選手権について伺ってきました。
全日本選手権について

■いよいよ全日本選手権も迫ってきましたね―
本当にいよいよですね。以前にも取材でお話ししましたが、今年の全日本選手権は皆さんそれぞれに想いを持った大会になると思いますね。
男子では羽生結弦選手だけでなく、宇野昌磨選手が台頭してきていますし、ベテランの無良崇人選手、そして田中刑事選手もいます。田中選手は林先生の側でサポートしていますが、全日本選手権でよい演技を見せてぜひ世界選手権への切符を獲ってもらいたいですね。今回のフリーは本当におしゃれで素晴らしいですよ。本人も好きと言っているので楽しみです。
女子では若手選手がこれだけ活躍している中で、ベテラン勢もそれぞれ全日本選手権に照準を合わせてくると思います。良い大会になって欲しいですね。
私にとっても、長年教えてきた吉野晃平選手や、上野沙耶選手もいますし思い出深い大会になると思います。
■昨シーズンの全日本選手権はジュニアの選手も目立っていましたね―
昨シーズン女子シングルでは10位までに4人の選手が入っていますし、シニアの選手たちにすれば脅威だと思います。ジュニア選手が推薦枠で6名も選ばれるわけですから。ショートプログラムから見逃せないですね。
■選手たちにはどんな演技を期待しますか―
全日本選手権は他の大会とは全く違う、独特の空気感があるんです。 その中で、優勝を目指す選手もいれば、年明けの国際大会への切符を狙う選手もいます。それだけではなく1つでも上の順位を狙う選手や、自分自身納得のいく演技をするために戦う選手もいます。
ジュニアの選手たちにとっては、今回の全日本ジュニア選手権の結果を合わせて、世界ジュニア選手権出場を決める舞台でもありますし、素晴らしい経験値になることでしょう。是非その経験を次に繋げていってほしいと思います。
そしてもちろん全員が全員うまくいくわけではないかもしれませんが、日本中から選ばれた30名の選手たちだけが味わえる、満員の観客の皆様の前で演技を出来る重みや喜びを感じてほしいですね。あれだけの緊張感は選手たちの人生の中でも、そうそう味わえるものではないと思いますから。
ありがとうございました。
- 長光歌子(ながみつ うたこ)