EPISODE.09
2026. 06.10
アパートで孤独死した老人の遺体が発見された。倒れていた老人の名は、須崎秀夫(小宮孝泰)、75歳。持病による自然死も考えられるが、室内には「許さない」と書き殴られた一枚のメモが残されており、刑事の
連絡を受け、
検査技師の
一方、真澄は拘置所で、ある人物との面会を果たすのだった――。
アメリカでメディカルイグザミナーとして数多くの検死を担当してきた変わり者の天才法医学者。エリートでありながら、無造作な髪に気取らない装いと、どこかつかみどころのない人物。誰に対してもフラットに接し、物腰は柔らかいが、自身の信念は決して曲げない。わずかな矛盾も見過ごすことができない性格で、口癖のように、自ら問いかけるように「矛盾します」とつぶやく。また、常識や先入観に縛られず、仕事に一切の妥協を許さない真澄は、ときに自ら現場に足を運び、徹底的に真実を追い求める。不器用で少し風変わりな性格ゆえ、MEJのメンバーを振り回すことも少なくない。しかし、“LOVED ONE(遺体)”と向き合った瞬間、その空気は一変。圧倒的な観察力と独自の視点で真実を導き出し、“死”の先にある“生きていた時間”を静かにすくい上げていく。

真澄とバディを組むMEJのセンター長。母子家庭に育ち、国の制度に支えられてきた過去を持つ。その経験から、「どんな人も笑って暮らせるような制度を作りたい」と官僚を志し、厚生労働省に入省。しかし、思うような成果を上げられず、出世競争にも敗れ、30代半ばを迎えて行き詰まりを感じていた。そんな折、厚労大臣の肝いりで発足した前例なき組織・MEJのセンター長に突然抜てきされる。医師免許もなく、法医学という未知の分野に戸惑い、弱音を吐きながらも、“死因不明”の裏に潜む現実と向き合う中で、次第に覚悟を深めていく。そして、机上の制度では救えない現実を知り、官僚としての使命と居場所を見いだす。

所轄の敏腕刑事。鋭い眼光で容疑者を追い詰める現場主義の実力派。MEJ導入当初は「机上の論理」だと反発し、真澄や麻帆と対立するが、科学でしか見えない真実を前に、少しずつその力を認めていく。真澄とは軽口を交わしながらも信頼を築き、麻帆とは働く女性同士として共鳴し、時に不器用な優しさで背中を押す存在になっていく。

数字だけを信じる孤高の検査技師。臨床検査技師資格を持ち、薬毒物検査や化学分析を一手に担う分析官。口数は少なく人付き合いも得意ではないが、検査と向き合うときの集中力は群を抜く。「人は怖い、だが結果は嘘をつかない」と信じ、数値という絶対的な証拠に自らの居場所を見いだしてきた。静かに、しかし確実に真実へと迫るその姿勢が、MEJの科学的基盤を支えている。
