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2020年度 社会のためにトピックス

12月8日 横浜市立飯田北いちょう小学校で出前授業『あなせん』を実施

[2021年1月25日更新分]

【2020年12月8日】【今回の先生:大村晟アナウンサー・永尾亜子アナウンサー】【インタビュー講座】【横浜市立飯田北いちょう小学校5年生】

あなせん日記

フジテレビ 大村晟アナウンサーのリポート

新型コロナの影響で様々なイベントが中止になる中、多くの方の尽力によって開催した『あなせん』。感謝の気持ちで校舎にお邪魔すると、さっそく玄関口には、生徒の手書きらしき歓迎の言葉が。心がほっこりとします。

さて、今回の『あなせん』の内容は“インタビュー”。国際色豊かなクラスでしたが、「一言も聞き漏らすまい」という気持ちが伝わってくる、とてもまじめな生徒たちばかり。

まずは大事な“発声練習“をすることに。
声を出す準備ができたら、インタビューのポイントを伝えます。『あなせん』初登場の永尾アナと掛け合いをして、イメージをしてもらいます。相手が答えやすいように、「“何を、なぜ、どこで、誰と”という質問が重要ですよ」と伝えると、みんないいリアクションをしてくれました。

ある程度要点が伝わったところで、実際にインタビュータイム開始!
大村班と永尾班に分かれて、記者会見形式で子どもたちに質問してもらいます。
すぐさま質問が矢のように飛び交います。
「好きなスポーツは何ですかー?」
「どんな場所に旅行したいですかー?」
「どんなゲームが好きですかー?」
「好きな人はいますか-?」

実際は手を挙げてもらって、一人一人が気の済むまで質問をしてもらいましたが、質問のレパートリーが多いこと多いこと。答える方も自然と口が滑らかになります。
中でも、インタビューの肝の一つ “相手に共感すること” を、意識せずともできている生徒が多い印象でした。「あ、自分の言っていることは伝わっているんだな」と、嬉しくなりました。

それぞれのアナウンサーにインタビューをしたところで、その内容をみんなの前で発表してもらう場も作りました。「緊張するし、なかなか手が挙がらないかな…」なんていう考えは杞憂に過ぎませんでした。
次々に手が挙がり、授業の終了時間まで発表タイムは続きました。
最初の方に教えた発声方法もバッチリ。自分で取材したことを自分でまとめ、頭の中で整理し、自分の口で発表する。みんな、立派なジャーナリストです。

アナウンサーは話す仕事だけでなく、人から“言葉という宝物をもらう”インタビューの仕事も多くを占めています。色んな方と直接話しづらいという厳しい時勢の中で、ダイヤの原石たちに刺激をもらう“宝物”のような時間でした。

将来、一緒にお仕事ができる日が来たらいいですね。
今回の『あなせん』に協力してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

文:大村晟(フジテレビ アナウンサー)

フジテレビ 永尾亜子アナウンサーのリポート

ずっと楽しみにしていた初めての『あなせん』。子どもたちからの人気に定評のある大村先輩と一緒に行って来ました。コロナ禍によりなかなか人と対面して自然なコミュニケーションを取るのが難しくなったいま、「話すこと」を仕事にしている私たちアナウンサーにできることはなんだろうと考える中で、さまざまな不安もありました。

校舎に入ると、出迎えてくれたのは子どもたち手書きのウェルカムボード。生徒の皆さんもこの日を楽しみにしていてくれたのだと思うと少しホッとしました。

今回参加してくれたのは、私と同じ5年生の皆さん(早いもので私も入社5年目になりました)。授業のテーマは「インタビュー」です。まずは発声・滑舌練習から始めます。姿勢を正して「あいうえお・いうえおあ・うえおあい・えおあいう・おあいうえ」。放送委員会に入っているという生徒がいの一番に発表し、それに続いてみんなどんどん発表してくれます。
次は難度を上げて「ばら・ばり・ばる・ばれ・ばろ」。私も毎日実践している滑舌練習のひとつです。少し難しいかなと思ったのですが、皆さん果敢に挑戦してくれてあっという間にスラスラ言えるようになり、その成長の速さにびっくりしました。「自分もうまく言えるようになりたい」という情熱がひしひしと伝わって来ました。

そしていよいよインタビューについて学んでいきます。
うまく聞き出すことができるのでしょうか?
質問内容は仕事のことや好きなゲーム・音楽の話、尊敬する人、1日のスケジュールなどなど十人十色。最初は恐る恐る質問していた子どもたちも次第に興味を持ってくれて、一つ質問が出てくるとそれに関連してさらに質問が飛んできます。質問は尽きることなくあっという間に発表の時間になりました。
うまくまとめられるかな、と緊張と不安で私がドキドキしていると、その心配をよそに子どもたちはみんなそれぞれが聞いたことやそれを受けて感じたことなどを自分の言葉で元気に発表してくれました。生き生きと発表する子どもたちは目が輝いていて、マスクをしていて顔がよく見えなくてもその気持ちが伝わって来るくらい心強く感じました。

アナウンサーは正しい発音・発声・アクセントで話すことが求められる仕事です。しかしそうした技術的な面だけでなく、大切なのは「気持ち」だと思います。マスクをしていると相手の表情が見えなかったり声が聞き取りづらかったりすることも多いのですが、そういった状況だからこそ、相手に伝える気持ちを持つことと、相手に素直に興味を持って相手を理解することを心がけることで、より良いコミュニケーションをしていけるのではないかと思います。そういったとても大切なことを、子どもたちの眼差しや授業を受ける姿勢から、私自身も改めて学んだ、そんな1日になりました。

文:永尾亜子(フジテレビ アナウンサー)

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