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2020年度 番組活動トピックス

特別番組『地球環境大賞 2020 ~さかなクンと徹底調査!ニッポン環境問題最前線~』

[2020年11月12日更新分]

特別番組『地球環境大賞 2020 ~さかなクンと徹底調査!ニッポン環境問題最前線~』

西村 朗 プロデューサー コラム

フジテレビ(関東ローカル) 10月10日(土) 14:30~15:25
BSフジ           10月18日(日) 14:00~14:55


「withコロナ」「ニューノーマル」「アフターコロナ」…
今や、世界中の人々の生活が大きな意識変革を迫られています。

しかし、今年の番組内容の検討が始まったのは“コロナ以前”でした。
毎年恒例で、その時代の地球環境に関するトピックスを掘り下げるこのスペシャル番組。今年始めに決めたテーマは『気候変動』でした。2019年は日本中を台風や豪雨災害が襲った1年。そんな中で選ばれた2020年の「地球環境大賞」も、受賞したのは「c-map」という災害予測のWEBサイトでした。そしてもうひとつのテーマは『脱プラスチック』。「プラスチック・ストロー廃止」の世界的な動きや国内で実施された「レジ袋有料化」などで、改めて「プラごみ」に注目が集まっていました。

ところが・・・取材計画が進むとともに、新型コロナも拡大。4月には地球環境大賞の授賞式が中止となり、予定していた受賞各企業・団体の取材も軒並み「コロナが収束したら」と。やむなく、番組制作も中断しました。我々制作チームは初めての事態に大いに悩みました。“コロナ”一色の自粛ムードの中で、「環境問題」の番組は見てもらえないのでは?と。

制作を再開したのは、緊急事態宣言が解除された後、6月に入ってからでした。さあ、番組をどうするか??

テーマを「コロナ」関連に変更することも考えました。でも・・・我々は“コロナ禍”で、ある変化に気付きました。1つは、「ステイホーム」によりテイクアウト需要が急増し、容器の「プラごみ」が増加したことです。人々も家庭ゴミを見て感じていたはず。テイクアウト容器と空き瓶・カンのゴミの山…。このままでいいのか?と。
もう1つは、7月の豪雨災害です。九州から東日本まで広域を襲ったこの豪雨に、避難所でのコロナ感染の不安が相まって、例年以上に台風災害への懸念が高まっていました。

それなら、最初に設定したテーマ「気候変動」「脱プラスチック」は変えずに進めよう!そうして8月、短期間での取材を再開したのです!

今回は“解説のプロ”とも言える2人が、番組を彩りました。
東京海洋大学の研究者とともに東京湾に漂う「プラごみ」を調査してくれたのは、さかなクン。そして、自身の天気予報に利用できないか?と、災害予測サイトの仕組みを取材したのは天達武史・気象予報士でした。

東京湾の海洋ゴミを調査する
さかなクンと西山喜久恵アナウンサー
リアルタイム被害予測WEBサイトを取材する
天達武史気象予報士

さらに・・・実は、私の一番の発見は、「木のストロー」や「土に還るプラスチック代替ペーパー」など、環境保全のための様々な発明を取材したアナウンサーたちの「やる気」でした。コロナの状況で非常にデリケートな取材を強いられる中、4人の女性アナウンサーは実に活き活きとそれぞれの取り組みの意義を伝えたのです。これこそ、我々テレビマンのSDGsへの向き合い…!

木のストローを普及する
アキュラホームを訪問した
森本さやかアナウンサー
エリプラペーパーが
土に還る実験をする
梅津弥英子アナウンサー
セイコーエプソンの
最先端プリンターを取材する
久代萌美アナウンサー

放送が終わって、皆こう言ってくれました。『来年も何を取材できるか、楽しみです!』

文:西村 朗(フジテレビ 情報企画開発センター)

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