12月6日 柏市立風早南部小学校で出前授業『あなせん』を実施
[2019年1月15日更新分]
フジテレビ 渡辺和洋アナウンサーのリポート
今回「あなせん」で訪問させて頂いたのは、千葉県柏市立風早南部小学校。
柏駅から車で向かうこと約20分。自然豊かな雰囲気の中から見えてきたのは、なんとも素敵な近代的な校舎!
中に入ってみると、大きな食堂のようなスペースがあったり、壁のない贅沢な空間の教室、いたる所に木が使われ温もりが感じられるなど、とても羨ましい環境でみなさん学校生活を過ごしていました。
このような中で、のびのびと過ごし、学年の違いも超えた仲の良さそうな児童のみなさんたちが「こんにちは!」と次々と元気に挨拶をしてくれ、この学校の充実した様子がすぐに感じられました。
今回、担当したのは、5年生の48人のみなさん。
みんな元気に挨拶をしてくれ、こちらの緊張を和らげてくれました。
いよいよ、あなせんスタート。
まずは、自己紹介用にとレギュラー出演している『ノンストップ』や、オリンピックやサッカーワールドカップの取材の様子を写真で説明。そして、一番盛り上がったのが、『もしもこのクラスの○○くんと△△くんがサッカー日本代表になったら』の実況。
「日本代表〇〇くん、見事なテクニックでかわして、クロス!ゴール前、チャンスだ!飛び込んで来た△△くん、右足のボレー!決まったー、二人のコンビで日本代表が先制点!」というシーンを実況したところ、みなさんアナウンサーらしさを感じてくれたのか盛大な拍手をしてくれました!
盛り上がってきたところで、ここから、みなさんと一緒に「声」を出す発声や滑舌練習。アナウンサーが実際に使っている練習内容が載っている『あなせん』テキストを使っていきます。普段から元気よく挨拶が出来る風早南部小のみなさん。さすがだな!と感心するほど、声をしっかり出してくれていました。
そこで、今度は「前に出て読んでみたい人!?」と希望者を募ったところ、急にトーンダウン。やはり、人前に出るのは緊張する、失敗したらどうしよう、と気が引けてしまうようです。
事前に先生から「自分の気持ちを話すことが苦手な児童が多いです」というお話を聞いていたので、どうすれば『人前で上手に話せるか』を、実際に経験しながらきっかけをつかんで欲しいという思いがありました。
そこで、まずは自分の経験をみんなに伝えることにしました。
「アナウンサーだってみんな緊張はするんだよ」
「でも、勇気を出して一歩前に踏み出すと、だんだん自信が持てるようになるんです」
そして、「失敗したって全然いいんだよ!」「上手くやることよりも、前に出てくる勇気、伝えたいという思いの方が大切だよ!」と普段自分がアナウンサーとして感じていることを伝えると、「アナウンサーも緊張するんだ」「僕たちと同じなんだね」「やってみる!」と挑戦してくれる子どもが出てくるようになりました。
さらに、2人1組になって、お互い「好きなこと」についてインタビューして、そのインタビューの成果を、再びみんなの前に出て発表してもらうことにしました。すると、さっき挑戦した子どもに刺激を受けたのか、そして自信がついてきたのか、積極的にみんな手を挙げてくれました。この『勇気を出す』の輪はどんどん広がっていき、たくさんの子どもたちが前に出て元気にスピーチに挑戦してくれました。
『一歩を踏み出す勇気』
そんなに簡単に、この言葉を実践することは難しいはず。
数人でもいいから、少しでもいいからこの思いが伝われば、くらいに思っていたのですが、こちらの想像をはるかに超えるたくさんの子どもたちの変化に、本当に驚きました。
この日は限られた時間の中での授業でしたが、こんな短時間でも成長する子どもたちの姿を見られたことに、とても嬉しくなりました。子どもの可能性が無限であることを改めて知る貴重な機会となりました。
来年4月からは最高学年の6年生。どんどん成長を遂げていく風早南部小学校のみなさん。この日のことが、一瞬でも今後の役に立ってくれれば、そんな思いとともに活躍を祈ってます!
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文:渡辺和洋(フジテレビ アナウンサー)