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 2018年度 復興支援トピックス

西日本豪雨被災地 岡山県で「サザエさん上映会」を開催

[2018年11月8日更新分]

西日本豪雨の影響を受けた岡山県で「サザエさん上映会」を9月29日に行いました。


2018おかやま元気まつり
記録的な暴風雨を伴うと言われた台風24号が日本に近づくなか、コンベックス岡山に向かいました。岡山放送主催のイベント「2018おかやま元気まつり」の会場から、情報番組「なんしょん?」の生放送に山﨑夕貴アナとサザエさんが出演しました。会場には多くの方が集まり大変な熱気に包まれていて、地元に根付いたイベントであることを強く感じました。

サザエさんと山崎アナ 会場はたくさんの人で大賑わい


避難所に設置された簡易ベット
次に、倉敷市船穂公民館へ移動しました。この避難所では数十人が生活しており、炊き出しやお風呂の手配なども行われていました。部屋には簡易ベッドが置いてあり、廊下ではテレビを見ている高齢の方もいて、まだまだ復興に時間がかかることを肌で感じました。「少しでも楽しい時間を過ごしてほしい」という思いを胸に、公民館のホールで、持ってきた機材と常設の機材を組み合わせて、手作り上映会のセッティングを行いました。

その間、山崎アナと岡山放送の渡邊アナ、サザエさんは被害の大きかった倉敷市真備町の避難所である岡田小学校へ。30日に予定していた上映会が中止になり、せめてプレゼントだけでもお渡しできたらと訪問しました。

船穂公民館での「サザエさん」上映会は台風接近に伴い、会場に来ていただけるか不安でしたが、子どもたちを中心に100人近い人たちが集まりました。


上映会の最後には記念撮影も
『サザエさん』の鑑賞も終わり、いよいよスペシャルゲストのサザエさんが登場!子どもたちから大歓声で迎えられました。サザエさんとみんなで一緒に歌を歌い、じゃんけんをして、楽しい時間が過ぎました。そして、最後に写真撮影をして、サザエさんグッズをお土産に上映会は無事終了しました。

今回、実際に避難所を訪れ被災されている皆様にお会いしました。豪雨から3ヵ月経ち、心身ともに疲れ家に帰りたい気持ちでいっぱいだと思うのですが、明るい笑顔を見たとき、こちらが励まされる思いでした。「なんとかなるさ」という前向きな姿勢と、必死に支える市役所の皆さまの姿を拝見し、これからも被災地に笑顔を届けたいと強く思いました。

文・藤田直子(報道業務部)


フジテレビ 山﨑夕貴アナウンサーからのメッセージ

西日本豪雨による被害があまりに甚大で、そのニュースを伝える度に心が痛みました。私が生まれ育った倉敷はどうなってしまうのだろう。何も出来ない自分をもどかしく思っていました。

車窓から見る真備の町は、何となく眺めているだけでは被害の状況はあまり分かりませんでした。しかし注意深く見てみると、家屋も、スーパーも、コンビニも、建物の中が空っぽになっていました。街全体が、空っぽでした。建物の再建が進まない中、真備の方たちの生活の再建は進むのだろうかと、深刻な状況であることを肌で感じました。

そんな中訪れた避難所。果たして自分に何が出来るだろうかと自問自答していましたが、お話しさせて頂いたり、写真を一緒に撮らせて頂くだけでも、皆さんとても喜んで下さいました。サザエさん上映会では、力いっぱい一緒に歌を歌ってくれて、サザエさんとのじゃんけんも大盛り上がり。子どもたちの笑顔が輝いていました。この日のために、とびっきりのオシャレをしてきてくれた子どもたちもいて、皆さんと楽しい思い出を作れたことが嬉しかったです。

ただ、皆さんが笑顔になるまでには、どれだけの苦労があったのか計り知れません。前を向いて歩き始めている姿を見て、感じて、これからの自分に何が出来るのかを考えていきたいと思います。

文:山﨑夕貴(フジテレビ アナウンサー)

OHK岡山放送 渡邊大祐アナウンサーからのメッセージ

「避難所の体育館って、重苦しい雰囲気なんだろうなぁ」
「自分が楽しそうに喋って、逆に迷惑にならないかなぁ」
被災地を訪問する前、私は正直なところ不安な気持ちでいっぱいでした。

しかし、7月の西日本豪雨で特に大きな被害を受けた倉敷市真備町の避難所である岡田小学校と船穂公民館にお邪魔して、その考えは大きく変わりました。

「よう来てくれたなぁ!いつもテレビで応援しとるで!」
「会えて嬉しいわぁ。一緒に写真撮って!サインもしてほしい!」
想像と大きく違って、満面の笑顔で私たちを迎えてくれた避難所の方々。
中には、「70年住んだ真備町を離れてもうすぐ娘夫婦がおる福岡に移住するんよ。知り合いはおらんけどしょうがないわなぁ。向こうで何とか楽しく過ごすわ」そう語るおじいさんもいました。

私には想像出来ないくらい大変な思いをしているはずの被災者の皆さんは、きっと苦しいはずなのに、災害を乗り越えてしっかりと前に進もうとされていました。

今回被災者の皆さんのところにお伺いして教えて頂いた復興への想い、そして私が肌で感じた事を今後は話し手として多くの方に発信していきたいと思います。

文:渡邊大祐(OHK岡山放送 アナウンサー)

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