昼ニュース番組で環境企画を特集
[2019年2月5日更新分]
2018年はかつてないほど「環境問題」が注目された年でした。夏の記録的な猛暑、そして目を疑うような被害をもたらした豪雨や大型台風、さらにはさまざまな国や地域、企業で打ち出されたプラスチックごみ規制の動き、「気候変動」、「海洋汚染」…これらのキーワードはいまや私たちの生活にも影響する切実なものです。
環境問題への関心が高い中、我々「プライムニュースデイズ」は、ポーランドで行われたCOP24の開催に合わせて環境企画を特集することにしました。国内外の「環境」に関する最新の現状や取り組みを取り上げることで、視聴者に現実を知ってもらい、考えてもらい、そして一人ひとり行動をしてもらうことが地球環境の保全につながることだと考えたからです。
企画は欧州やアメリカなどの海外支局と国内各部署を動員して、6回に分けて特集しました。
タイトルは「地球環境SOS」と名付けました。
12月3日:「イタリア・ベネチア 冠水の街を“壁”で守る「モーゼ計画」とは?」
12月4日:「アメリカ・アラスカ 永久凍土“溶解”で迫る危機」
12月5日:「日本 プラごみ“滞留”の現場」
12月11日:「イギリスとカナダ 水温上昇でサーモンとロブスターに“異変”」
12月12日:「アメリカ ジャン・チャールズ島 沈みゆく島で“移住計画”」
12月13日:「日本初の技術 「人工光合成」でCO2を減らせ」
企画は毎回3分から5分間の枠で放送されました。
特集は大きな反響を呼び、視聴者からも好評をいただきました。
2018年の漢字は「災」。その「災」のほとんどは、自然災害でした。環境問題への取り組みは、専門家や政治家だけにゆだねるべきものではありません。視聴者一人ひとりに現実を紹介し、問題意識をもってもらうことがテレビ局の社会的に責任だと自覚し、今後もその責務を果たしていきたいと思います。
文:崔雋(「プライムニュースデイズ」)
「プライムニュースデイズ」 月曜~金曜 11:30~11:55放送