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2011年度 社会貢献トピックス

被災地支援「こどもおうえんプロジェクト」宮城県東松島市・石巻市へ

[2011年10月18日更新分]


震災から半年経った9月28日、宮城県東松島市と石巻市でフジテレビが継続し行っている「こどもおうえんプロジェクト・食育出前授業『ハロー!どっこくん。』」を開催しました。

今回の先生は山﨑夕貴アナウンサーと仙台放送の飯田菜奈アナウンサー。そして特別ゲストには仙台放送のジュニくん。
津波で1階部分が浸水し、園庭は瓦礫で埋め尽くされ、5月にやっと保育を再開出来た東松島市の矢本はなぶさ幼稚園と、被害が大きかった石巻市の中でも幸い直接津波被害の受けずに済んだメロン保育園の2か所に伺いました。

子どもたちは「どっこくん体操」をしっかり予習してきてくれていてとても
上手に体操をしてくれました。

今回で食育イベントは10カ所目となります。
フジテレビでは、今後も、この「東日本大震災・こどもおうえんプロジェクト」を被災地のニーズに合わせ継続して展開していきます。

フジテレビ 山﨑夕貴アナウンサーからのメッセージ

3月11日の東日本震災から半年以上が経過した9月28日、私は東松島市と石巻市の園児たちの元を訪ねました。食育イベントに参加するのは今回が2回目。素直でかわいい子どもたちに会えるのを、とても楽しみにしていました。
でももうひとつ、私の中で大きな目的がありました。それは、被災地の現状を自分の目でみること。


被災地を訪れたのは今回が初めてです。もちろん、メディアを通して被災地の情報を聞き、震災に遭いながらも力強く生きる人々の姿を見てきました。でも自分の目で見たとき、私はどう感じるのか。そんなことを考えながら現地入りしました。

安心したのは、子どもたちがとっても元気だったこと。どっこくん体操も、大人気のマルモリダンスも、力一杯踊ってくれました。

そんな中で印象的だったのは、保育園、幼稚園の先生たちの嬉しそうな姿でした。震災の日、命がけで子どもたちを守った先生。大切なご家族を亡くされた先生もいらっしゃると聞きました。先生たちのたくさんの悲しみは、子どもたちの笑顔によって救われることもあるのだと感じました。


食育イベントの帰りに、海岸線を通りました。震災当時の頃と比べると、かなり綺麗に片付いたとのことでしたが、初めて被災地を訪れた私にとっては、衝撃的な景色でした。一見、家が並んでいるように見える住宅地も、よく見るとほぼ全ての家の一階部分が、津波によって削り取られていました。私のいる場所から家の向こう側が見える、そんな不思議な光景に、私はただ茫然としてしまいました。

海が見える場所では、太陽の光が海に反射してキラキラしていて、穏やかで美しい景色でした。人々は海の恩恵を受け、生活の支えとし、ずっと共に生きてきた存在。でも今は、その海がたくさんの悲しみを抱えているのです。そんなことを考えると、涙が溢れてきました。

私たちが活動している食育イベントでみんなが笑顔になれる瞬間があるなら、また元気な
子どもたちに会いに行きたいと思います。

文:山﨑夕貴(フジテレビ アナウンサー)

仙台放送 飯田菜奈アナウンサーからのメッセージ

震災から半年以上が経った、9月下旬。
フジテレビのこどもおうえんプロジェクト、食育出前授業に参加してきました。


最初に訪れたのは「矢本はなぶさ幼稚園」です。到着予定時間より少し早く着いたので、幼稚園の周りを車で走ってみました。地盤沈下のため海水が引いていない場所や、津波に遭いながらもかろうじて残った家々、瓦礫が次々とトラックで運ばれてくる瓦礫置き場など、震災を生々しく感じさせる場所が幼稚園のすぐ近くにありました。車で、5分、10分ほど走っただけで目にした光景です。

津波で1階部分が浸水し、園庭には瓦礫が押し寄せたという矢本はなぶさ幼稚園ですが、もうすっかり津波の被害を受けたことを感じさせないほどに元通りになっていました。

「こども達、今日の日をすごく楽しみにしていたんですよ~」と笑顔で迎えてくれる先生達。私達が幼稚園に入っていくと、手を振ってくれたり、駆け寄ってきてハイタッチをしてくるこども達。朝から元気一杯でした。
園長先生は、子どもたちは震災を経験して「相手を思いやる気持ち、人に優しくすること」を学んだようだと話してくださいました。

次に訪れたのは「メロン保育園」。保育園自体は津波の被害を受けなかったものの、そこで働く先生方のご家族や、家が被害を受けたそうです。でも、「こども達の笑顔を見ると頑張らずにはいられない!下を向いてはいられない!」という思いが強くなったと話してくださいました。

今回も、『ハロー!どっこくん。』の紙芝居とダンス、最後にはマルモリダンスをみんなで一緒に踊りましたが、子どもたちが目を輝かせ、純粋に楽しんでくれている様子が伝わり、私自身もすごく楽しい時間を過ごすことができました。子どもたちにパワーを分けてもらい、みんなの笑顔を見ていると、自然と私も笑顔になりました。

何より、こども達が喜んでくれたのは仙台放送のキャラクター、ジュニくん!登場するなり、すぐにこども達に囲まれてしまい、大人気でした!!

こども達が、震災でつらく怖い思いをした分、その何倍、何十倍もの楽しい思い出を作れるお手伝いができるように、ぜひまたプロジェクトに参加できればと思います。

文:飯田菜奈(仙台放送 アナウンサー)

※「こどもおうえんプロジェクト」についてはこちら

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