フジテレビのCSR活動 2013年度~2020年度

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2011年度 社会貢献トピックス

こどもおうえんプロジェクト活動報告(2)
再開した幼稚園や小学校を訪問

[2011年5月6日更新分]

ミット君登場に岩手の子どもたちも大歓声

4月13日未明、おもちゃや文房具など子どもたちの夢をいっぱい乗せたワゴン車は東北道を一路北へ向かいました。早朝着いたのは岩手県大槌町です。この町は町長も犠牲になるなど死者・行方不明者は約1700人、今でも2000人以上が避難所生活を送っています。

フジテレビは、CSR活動の一環として東日本大震災「こどもおうえんプロジェクト」を展開しています。フジテレビ社内、フジメディアホールディングス各社、FNS系列各局、関係会社などから集まったおもちゃ、文房具などを被災地の子どもたちに届ける支援活動です。

今回、まず伺ったのが吉里吉里小学校の避難所。地元岩手めんこいテレビのキャラクター・ミット君の登場に20名程の子どもたちは握手を求めたり抱きついたり大騒ぎでした。それを見ていた避難しているおばあちゃんの「なごむねぇ」の一言が印象的でした。


次に向かったのは、堤乳幼児保育園。この幼稚園は被災倒壊した別の幼稚園からの園児も受け入れており、現在40名程ですが今後増えるとのこと。ミット君が登場すると、きれいに円陣を組んで座っていた子どもたちも大喜び、おもちゃをもらいみんなで記念撮影し、ここを後にしました。

次に、赤浜小学校避難所を訪問。30名程の小学生に要望のあつたパズルやゲーム、文房具などを届け、大槌町最後の訪問地大槌北小学校へと向かいました。大槌北小は津波で1階が浸水、この日は大槌高校内の仮教室で始業式前の事前学習日、1年生から6年生まで100名ほどの児童が集まりました。本来はパソコン学習用の教室でのミット君との交流会でしたが、とても賑やかで元気な子どもたちの声が響いていました。

このあと大槌町から釜石市に移動。ところどころで瓦礫を処理するショベルカーやダンプカーが見受けられ少しずつですが復興への動きを感じました。
まず向かった釜石保育園は被害を受けたため、閉園した保育園を借りて4月1日に再開。お昼寝起きで目をこすりながらの子もいましたが、ミット君の思わぬ来園におもちゃをもらって大喜びでした。

今回の岩手訪問の最後は甲子(かっし)小学校。ここは避難所にもなっていて私たちが訪れたのは、仮設のプレハブ教室。30名ほどの子どもたちは、要望のあったTシャツや靴、文房具などを手渡すと大喜び、ミット君に「サインちょうだい」と難しい(・・・)要求をする子もいて笑顔の絶えないひと時でした。

岩手県三陸地方はこれまで歴史的に何度も津波を経験しているとはいえ、今回の震災は想定をはるかに超えており、自然的にのみならず精神的にも衝撃は計り知れないはずなのですが、子どもたちは思っていた以上に元気で明るかったのが印象的でした。大槌町と釜石市の合計6か所に段ボール計28箱のおもちゃや文房具を届けました。

原発事故の影響濃い福島へ



4月19日、春真っ盛りにもかかわらずみぞれ混じりの会津若松市に向かいました。原発事故で集団避難している大熊町の熊野小学校と大野小学校二つの小学校の2週間遅れの合同始業式が、廃校となった小学校の校舎で行われ、福島テレビのキャラクターのふくたんと一緒に訪問しました。
始業式の壇上で、ふくたんが子どもたちの代表にノートや遊び道具をプレゼント、その後、新1年生の教室で交流会・握手会を行いました。思わぬ人気キャラクターの登場に子どもたちの歓声が教室中に響いていました。

4月23日雨模様の中、再び東北道を北へ。震災発生から6週間以上経ってはいましたが、道路はところどころ整備が完全でない所もまだあり、震災の傷跡を感じながらの移動でした。まず着いたのは須賀川アリーナ。ここには150名ほどの避難者がいて、市内から100名、残りが原発事故による相馬、双葉エリアからの避難者です。避難所になっている体育館に、福島テレビの人気キャラクターふくたんが登場すると、子どもたちだけでなくおばあちゃんたちも集まってきて大騒ぎ、最後は記念撮影をして、次の目的地の郡山へ向かいました。




ビッグパレットふくしまは県内でも最多の2000人近くが今でも不便な避難所生活を送っています。原発事故で集団避難している富岡町と川内村の人たちもここに多くが集まっています。
この日はおよそ50人の子どもたちがふくたんを迎えてくれました。ホールの隅に特設されたキッズコーナーで握手をしたり記念撮影をし、持ってきたおもちゃや文具をみんなに差し上げました。特に女の子たちにぬいぐるみは大人気。胸に抱えて嬉しそうな姿が微笑ましく感じられました。




この日の最後は、福島市郊外にあるあづま総合体育館。入口付近にあった「ふくしまは負けない」ののぼりが印象的でした。被災当初は2,500人くらいの避難者がいたそうですが、現在は近隣の温泉旅館などに移った人たちもいて1,000人を割っているそうです。
それでも、多くの子どもたちがふくたんと1時間ほどの楽しい時間を過ごしました。持って行ったプレゼントもあっという間になくなり、子どもだけでなく、今日はいない孫にあげるんだというおばあちゃんも段ボールの中を一生懸命探していました。この日、福島の3か所に届けたのは、子どもたちの夢がぎっしり詰まった段ボール合計25箱でした。

被災した3県の中でも、原発事故という先の見えない難題を抱える福島県。それでも子どもたちは、1か月以上の避難所生活にもかかわらず、明るく前向きに進んでいるように感じました。そんな子どもたちを励ますべく、これからもフジテレビはこどもおうえんプロジェクトを継続して展開して行きます。

*避難者数などは、訪問日当日の数字です

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