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2011年度 番組活動トピックス

情報制作局の環境WEEK~今年のテーマはエネルギー~

[2011年9月8日更新分]

情報制作局の環境WEEK~今年のテーマはエネルギー~ フジテレビ情報制作局では、毎年夏に

めざましテレビ

8月15日(月)放送 『夏休みの自由研究』

東日本大震災をきっかけに、夏休みの子どもたちの自由研究に変化が・・・
今年の自由研究のテーマをアンケートすると、人気があったのは、1位・節電、2位・地震のメカニズム、3位・太陽光エネルギー。
大人だけでなく、子どもたちがそれぞれ真剣に課題に取り組んでいる様子を放送しました。

8月16日(火)放送 『昼夜逆転生活で深夜電力検証』

政府が呼びかける節電は、日中ピーク時の使用電力量を減らそうとするもの。しかしピーク時間帯以外の電力はひっ迫しているわけではないのです。そこで日中に使う電力を深夜に使うと電気料金にどう変化があるのか、電気の深夜割引プランも使いつつ検証しました。あわせて夜に充電したりタイマー設定を有効利用するテクニックを紹介しました。

8月17日(水)放送 『家電製品タイムスリップ』

独自にモデルルームを作り10年前の状況、20年前状況…と家電の変遷をビジュアル化。それぞれの電力を調べると、現在の家電の能力が過去に比べ格段にアップしていることが分かりました。
しかし、実際の一般家庭を調べると、かつてないほどの大量の家電製品がズラリ…そこには重複する機能をもつものも。電力の利用効率が向上しているにも関わらず、世帯ごとの使用電力量がアップしている理由を浮き彫りにしました。
昔の電力事情と比較し、現在の生活を考えてみるのもいいかもしれません。

8月18日(木)放送 『原発新稼働…中国の原発意識』

世界的に原子力発電の是非が問われる中、新しい原発を稼働させた中国。その原発20キロ圏で中国国民の原発に対する意識を調査すると、日本では警戒区域にあたる20キロ地点では原発の存在が認知されていない事実が判明。さらに原発に近づいていくと政府を信頼し原発への危機感が希薄な現実が浮き彫りになりました。

8月19日(金)放送 『ラスベガスの電力事情』

世界屈指のネオン街を抱えるラスベガス。一見華やかできらびやかなラスベガスで電力事情を調べると、近くにある最先端の火力発電所や太陽光発電所から電力の供給を受けていることが判明。
また、それぞれの建物でも、効率的な空調を工夫をしていたり、自家発電を利用している姿がありました。
無駄が多そうにも見えるラスベガスは、実は省エネに力を入れていたんですね。

とくダネ!

■今年のコンセプト
3・11以降、今まで当たり前に使えていた電気が突如として当たり前ではなくなった。
とくダネ!では「エネルギー」について「ゼロ」から考えてみることを提言。
そもそも"エネルギー"とは何か?どうやって生み出されているのか?
私たちの社会生活を支える上で不可欠なエネルギーだが意外と知らないことが多い。
次世代を生きる子どもたちの為にも皆で"エネルギー"について考える企画です。

8月15日(月)放送 『体験!電気のない"江戸時代"生活』

現在の社会生活は、電気、ガス、水道・・・さまざまなエネルギーに依存している。しかし、300年前の江戸時代には、エネルギーと呼べるのは、太陽のみだった。その時代の生活は、どのようなものだったのか?



私達は、都内に住むごく普通の6人家族とともに、長野県南木曽町にある「妻籠宿」1700年代初頭に造られた江戸時代の建物に2泊3日の江戸時代生活を体験してもらいました。 
火を起こすのは火打石、料理はかまどやいろり、明かりは行灯のみ。電気がない環境の中、知恵と工夫をこらし奮闘する家族たちに、密着取材をしました。

取材終了後、この家族にとって"エネルギー"は「効率のよい生活をするのに必要なもの」であり今回の取材を通して家族のつながりの大切さを再確認。電気がない時代には、三世代が一緒に暮らすような大家族の子どもたちが"電気"の変わりとなり効率のよい暮らしをするための"エネルギー"となっていたのです。

8月16日(火)放送 『実践!エネルギーは、作れるのか?』



1日目で見えた、エネルギーの大切さ。では、そのエネルギーは、どうやって生み出されているのでしょうか?
そこで、3組の親子に「そもそもどうやって電気はつくられているのか?」という実験に挑戦してもらった。教えてくれるのは"省エネの達人"白岩和也さん。

普段遊んでいる"DS"を自ら発電して遊べるのか?挑戦したのは"手巻き発電"さらに太陽光だけでゆで卵は、出来るのか?など、それぞれ、悪戦苦闘しながらも、何とか成功!

参加した3組の親子に「エネルギーとは?」と、聞いてみると・・・「作ることは難しいけど工夫すれば応用できるモノ」という。また、普段なにげなく使っているエネルギーを生み出す難しさなどを知るきっかけになりました。

8月17日(水) 『追跡!"電気の道"をたどる旅』




2日目で、「エネルギーを作ることの難しさ」が見えてきた。やはり私たちは、発電に頼るしかない!では、私たちが普段、使用している電気は、どういう道を通り、どこからやって来るのでしょうか?

埼玉県川口市のある4人の家族と一緒にコンセントの向こう側にある"電気の道"をたどる旅に出た。"電気の道"をたどるためのルールは、"電柱に書かれている番号が小さい方へ向かう"だけ!
家族が家の外に出て見上げると、張り巡らされた電線、電線、電線。電線を繋ぐ電柱の番号をたどっていくと、まず見えて来たのは「変電所」。
さらに"電気の道"をたどっていきます。電柱が途切れたその先にあったのは「送電鉄塔」。その後、7つの変電所を経て、ようやくたどり着いたのが、千葉県富津にある日本最大の火力発電所でした。

見えてきたのは、発電所までの"遠さ".。昔は、身近にあった発電所が、今や都心には、ほとんど存在しない現実。
これも、私たちがエネルギーについて、"当たり前"になってしまった背景かもしれません。

8月18日(木)放送 『母が探す!新エネルギーを探す旅』




これまでの3日間で現代エネルギーについて、お伝えしてきました。
しかし、限度ある現在のエネルギー。将来、自分の息子たちの時代は、一体、どのようなエネルギーが存在しているのか?子どもの未来に不安を抱いている2組の親子と今日本で注目されている4人の研究者を訪ね、次世代エネルギーを探す旅をすることに!

(1)"海の厄介者"海藻からバイオエタノールを作る「海藻エネルギー」
(2)振動で発電し、電気を作る「振動発電エネルギー」
(3)芋を乾燥し粉末にして燃料を作りだす「芋エネルギー」
(4)"燃える氷"とも言われ。無限の可能性を秘めた"メタンハイドレート"。


実際に見てきてお母さんたちが新エネルギーに対して「身近なものでエネルギーを作ろうとしていることが分かって安心した。」「いろんなエネルギーが実現してどれか一つにかたよらず、たくさん選択肢があるといい」と未知なるエネルギーの可能性を感じました。

8月19日(金)『太陽光エネルギー"争奪"最前線』




太陽光発電や風力発電などの導入率が10%を超える、再生可能エネルギー大国、ドイツ。今年3月に起きた福島第一原発の事故を受けて、先進国では最初に国内すべての原発を停止させる"脱原発"を宣言。

そのドイツが、さらなるエネルギーを求めて注目しているのが、北アフリカのサハラ砂漠。
サハラ砂漠や地中海の各国に太陽光発電所などを設置し、EUと送電線でつなぐ「デザーテック」という巨大プロジェクトが動き出しているのです。今回、その中心人物を直撃取材。
そこで、目の当たりにしたのは、エネルギーの争奪戦。国内にも豊富な資源を持つドイツですが、閉山した炭鉱には今、巨大施設が残っています。見えてきたのは、エネルギーへの人間の尽きぬ欲望・・・。
エネルギーを求めて、人類はどこまで行くのか?日本はどのように関わっていくのでしょうか?

知りたがり!


「知りたがり!」では、ニュースを伝えるコーナー「あさネタ」の中で、企画枠「佐々木恭子 エネ達への道」として、佐々木アナがスタジオで解説する形で、8月15日(月)~19日(金)までの5日間、毎日5分~8分で放送しました。

5日間通してのコンセプトは「家庭とエネルギー」で、毎日一つずつ発電方法などのテーマを決め、その発電方法などと家庭との関係を中心に解説を加えました。

8月15日(月)放送 『家庭用太陽光発電の実力は?』

再生可能エネルギーの中でもっとも認知度が高い太陽光発電システムの一般家庭での使用実態を取材。
発電量・購入電力・売電や設置費用と補助金などを比較して、一般家庭で何年くらいでペイできるのかなど、今後普及するための課題(天候に左右・設置場所の方角や角度でも発電量に大きく影響)も解説。
可能性は無限にあり、一般家庭に比較的取り入れやすいシステムだが、安定供給のための課題があることを紹介しました。

8月16日(火)放送 『小型風力発電の実力は?』

再生可能エネルギーの中で潜在能力はダントツに高い風力発電。
スタジオでは、小型風力発電を紹介。24時間発電可能で、風が強いほど発電量が上がり、小型だと騒音や低周波の問題はありません。
しかし、発電量が風に左右され太陽光以上のコストがかかってしまう。
そこで現在、従来の3倍の発電量を作ることができる「風レンズ風車」を開発中!などなど、さらなる技術開発により期待できる自然エネルギーとして小型風力発電を紹介しました。

8月17日(水)放送  『小型水力発電の実力は?』

小型水力発電事業に取り組む山梨県都留市を取材しました。
水車型の発電装置で今夏、役所内の使用電気量の約8割を賄っています。
スタジオでは、さらに小型の水力発電装置を紹介。
水力発電の現状として、個人利用は法律上難しく自治体単位で設置しなければならないなど課題も多いが、水の流れがあれば発電できることから注目される自然エネルギーとして紹介しました。

8月18日(木)放送  『家庭用蓄電池の実力は?』

震災以降、家庭用の蓄電池が売れているそうです。しかし、容量1kWhの蓄電池で約87万円と高く、出力電力に限りがあり使用できない家電製品も多い・・・
そんな中、今後発売される電気自動車の蓄電池を取材。
出力電力も多く、一般家庭の約1日半分の電力を貯めておくことができ、緊急時だけではなく、ピーク時の使用電力を抑えられるなど注目されています。

8月19日(金)放送 『スマートシティって何?』

(月)~(木)に放送してきた太陽光・風力・水力・蓄電の短所を補うシステムとしてスマートシティを紹介。千葉・柏市の柏の葉キャンパスシティを取材しました。
住宅、商業施設、オフィスなどと再生可能エネルギーをネットワークでつなぐことで、「エネルギーのマネージメント」により短所を補い効率よく電力を利用できるのです。将来的には街の6割の電力を自家発電できる「電力の地産地消」も可能とか。各家庭で電力のマネージメントができることを紹介しました

Mr.サンデー

8月21日放送 『サマータイム導入で、家庭の電力消費量は?』

「マイナス15%」の節電が叫ばれる今年の夏、「サマータイム」制度を導入した企業が増加しました。
そんな中、父親が勤める会社がこの制度を導入したことにより、家庭内での"電力消費量"がどのように変化するのか、実際の家庭を検証。


その結果、父親の起床時間や帰宅時間が早まることにより、それまで使用していなかった時間帯の"電力消費量"が増加していました。「サマータイム」という節電政策が、家庭での"電力消費量"や"電気料金"UPを招いたという『サマータイムの意外なしわ寄せ』を、スタジオとVTRで構成し、紹介しました。

≪みんなで考えるエネルギー≫と題し行われた今回の環境WEEK。
各番組で多角的にとりあげることにより
エネルギーについての理解が深まり、問題提起もできたと感じています。
情報制作局では、来年も引き続き≪環境≫について考えていきたいと思います。

文:磯島康郎(フジテレビ 情報制作センター)

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