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<第21回>「相談所のピンチ」
 雅江のもとで10年間相談員として働いてきた克子が、考え方の相違から退職。克子の抜けた穴を埋めるため、雅江は現役相談員に復帰。経理の美穂も相談員の仕事を手伝うことに。
 克子はライバル社に再就職する。自分が担当していた会員をごっそり引き抜き、雅江の相談所に打撃を与える。
 洋平が由美にプロポーズ。由美は嬉し涙を流すが、なぜか返事を保留する。
 由美の気持ちがわからない洋平は、咲に相談する。洋平は三年間のドイツ駐在が決まり、来週からその準備のために一ヵ月ドイツへ出張するという。
 咲はある用事で裕子のマンションを訪ねる。すると、大変なことが・・・・・・。

<第22回>「会員ゲット作戦」
 シングルマザーの決意をした裕子が、流産の危機で病院へ運ばれる。過労で二、三日の安静が必要だという。
 見舞いに駆けつけた咲は、克子と偶然、顔を合わせる。喘息の持病のある克子の娘が同じ病院に入院していたのだ。咲は克子の裏切りを非難するが、娘の前ではやさしい母親の顔になる克子を見て、何も言えなくなってしまう。
 裕子の不倫相手の高橋が病院にやってくる。自分の立場を守ることしか考えていない高橋に、咲の怒りが爆発する。
 見舞いにきた伊原も高橋を殴りつける。裕子とその子どもを守る決意をした伊原は、裕子に告白。頑なだった裕子の目から涙があふれ出る。

<第23回>「久しぶりの会員」
 克子が抜けてからなかなか新会員の集まらない相談所に、中年のさつきがやってくる。美穂が張り切って担当を買ってでるが、咲ははらはらして見守る。
 その日、洋平はドイツへ発つ。見送った由美が咲に会いにくる。淋しいという割には、由美はどこかほっとしているような感じで、咲は違和感を持つ。
 薫子が自信を持って出版社に持ち込んだ小説がボツになる。落ち込んだ薫子は、置手紙を残して姿を消す。
 それからまもなく、会員のための出会いパーティーが開かれる。さつきは妻と死別した中年会員・水野と交際を希望、自宅を訪ねたいという。美穂は事前調査で工務店経営の水野宅を訪ねるが、愕然とする。

<第24回>「切実な再婚事情」
 さつきが見合いを希望した水野の家は、父親が寝たきりで、母親も痴呆状態だった。担当を降りると言い出した美穂のかわりに、咲がさつきの担当になる。
 咲はさつきに水野と、もう一人の会員・大島との見合いを勧め、事前調査に出かける。水野の家は聞きしに勝る乱雑ぶりで、老いた両親の介護を水野と三人の子どもたちがしていた。
 一方、町工場を経営する大島の家は、結婚の決まった娘と、息子がおり、痴呆の母親は施設に入っていた。条件だけで言えば、大島を絶対に勧めたい、と咲は判断するが。
 プロポーズの返事を引き延ばしたままの由美が、大学病院の産婦人科にかかっていることがわかる。

<第25回>「悲惨な家族?」
 由美の産婦人科受診を知った咲は、由美の妊娠を疑うが、結婚前の健康診断だった。由美がドイツへ行くと言ってくれたので、咲はほっとする。
 さつきが水野、大島それぞれと見合いをする。どちらも選ばない可能性もある、と結果を心配する咲。その夜、咲は窪塚に誘われて、オペラを聴きにいく。
 果たして、さつきの答えは意外にも、水野と結婚したいという。家族で明るく老人介護をする水野の家庭に、自分の求めていた温かさを感じたと。
 美穂は信じられないが、咲も雅江も清清しいさつきの顔を見て感動する。
 そんなある日、由美が突然、咲を訪ねてくる。隠していたことがあるという。

<第26回>「怪しい新会員」
 洋平がドイツ出張から帰国する前日、咲は由美から衝撃的な告白をされる。四年前、卵巣摘出手術を受けて、子どものできにくい身体になった由美は、体外受精に望みを託し、卵子を凍結保存しているという。
 そして、そのことは亡き母の遺言により、父親にも内緒にしていると。
 洋平に事実を打ち明けるという由美に、咲もできる限りの協力を申し出る。
 相談所に、ゲームデザイナーの江崎が入会する。子どもを産まない女性、を相手への唯一の希望条件にあげる江崎に、雅江は不信感を抱く。
 姿を消していた薫子がひょっこり帰ってくる。新聞社を辞めた薫子は、咲の相談所を手伝うという。

<第27回>「秘密のある家庭」
 洋平が帰国。咲は由美が妊娠の難しい身体だと洋平に打ち明ける。ショックを受けた洋平は、子どものない家庭は想像できない、と深刻に受けとめる。
 翌日、薫子が相談所で働き始める。
 新会員の江崎と常連・遠藤が並んでパソコンを検索していたが、「江崎に流し目をされた」と遠藤が気味悪そうに訴えてくる。
 咲は洋平と由美に二人きりで話し合ってもらう。洋平は由美が不妊のことを秘密にしていたことは咎めなかったが、自分は子どもがほしい、とはっきりと伝える。
 由美は涙をこらえて席を立つ。
 そこへ、娘を心配した善次郎がやってくる。

<第28回>「新会員の謎」
 由美から手術のことを聞かされた善次郎は、洋平に謝り、縁談を白紙に戻してほしい、と由美を連れ帰る。二人にもう少し話し合ってもらいたかった咲は、残念でならない。
 子どもはいらない、という条件だけを出した江崎に、さまざまな年齢の女性会員から申し込みが殺到する。
 薫子は江崎のものごしから、彼がゲイだと見抜き、本人に直接確かめる。否定しない江崎に、薫子はカミングアウトか、退会か、選択を迫る。
 雅江に脅迫状が届く。それは20数年前、雅江が離婚したときに残してきた息子からで、母親から棄てられた恨みが綴られていた。彼は大輔にとっては父親違いの兄だった。

<第29回>「狙いは偽装結婚」
 洋平と由美をこのまま破断させたくない咲は、洋平に会いにいく。
 すると、洋平は実家の両親に意見を聞きにいったといい、由美を一方的に非難する母親と大喧嘩になったことを打ち明ける。洋平の中に気持ちの変化を認めた咲は嬉しくなるが、洋平は明日から急きょ、ドイツへ赴任するという。
 その夜、体調を崩した雅江のもとへ、窪塚が見舞いにくる。来合わせた咲は、窪塚から、一度自宅へ来て、娘たちに会ってほしい、と頼まれる。
 戸惑う咲に、雅江は自分が離婚して子どもを手放したいきさつを話す。雅江の今までに見たことのない寂しそうな顔を見て、咲は胸が痛くなる。

<第30回>「ハッピーな結末」
 洋平がドイツへ発つ日、咲は由美ともう一度話し合う。洋平の気持ちが揺れているのを伝えた咲は、自分の気持ちを素直にぶつけるべきだ、と由美を励ます。
 咲は由美とともに空港へ向う洋平を追いかける。
 果たして、洋平を見つけた咲は、由美と会わせる。何も言わず由美を抱きしめる洋平。二人はドイツへ旅立っていく。
 咲が相談所へ戻ると、江崎が待っていた。自分がゲイだと打ち明けた江崎は、カミングアウトできない事情を話す。咲は同情するが、偽装結婚は認められないと退会を勧める。
 そんな江崎と見合いをしたいという女性が現れる。弥生だった。
 その夜、雅江が倒れる。


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