白と黒
汚れた金
聖人が、和臣に土地の購入代金の足しにしてほしいと言って、300万円をさしだす。知り合いから借りたというが、聖人にまともな金が作れるはずがない、と言って、和臣は受け取るのを拒否する。聖人の哀しげな顔を見て、礼子は聖人を不憫に思うのだった。
一葉が思いつめた顔で章吾に会いにくる。章吾は不在で、一葉は礼子に、父親から桐生家と関わるのを禁止されたことを告げる。いつになく取り乱した一葉の様子に、礼子はふっと、一葉は今でも章吾を愛しているのではないか、と感じる。父親から強制的に見合いをさせられることを章吾に伝えてほしい、と礼子に頼むと、一葉は涙を浮かべて去っていく。
一葉が思いつめた顔で章吾に会いにくる。章吾は不在で、一葉は礼子に、父親から桐生家と関わるのを禁止されたことを告げる。いつになく取り乱した一葉の様子に、礼子はふっと、一葉は今でも章吾を愛しているのではないか、と感じる。父親から強制的に見合いをさせられることを章吾に伝えてほしい、と礼子に頼むと、一葉は涙を浮かべて去っていく。