白と黒
決着
聖人は逃げることなく蔵にいた。礼子は聖人に、哀しみと怒りの気持ちをぶつける。自分のために泣いてくれるのかという聖人の胸に礼子は飛び込む。2人は強く抱き合うが、その姿を章吾が見ていた。章吾は全ての決着をつけようと、聖人に剣の勝負を挑む。章吾の覚悟に、聖人は応じる…。留学が決まった一葉が礼子を訪ねてくる。夏の初め、交通事故の現場に礼子を置き去りにした事件について、一葉は話す。一葉の殺意を疑った礼子に、自分の心を話す決意を一葉はしていた。時が流れ、高原に吹き渡る風にまた夏が訪れる。