白い巨塔
回帰
控訴審では庸平の標本が持ち出されて、財前側は必死の反証をするが、状況は苦しい。そんな中、学術会員選挙に当選する財前。沸き立つ医局の中で、ひとり浮かない顔の柳原の様子を見て財前は不安を感じる。
東のもとにネパールの無医村に行った教え子からの手紙が届いた。妻を亡くしてしばらく経つというその手紙を読んで心動かされる佐枝子。
相変わらず不利な状況の控訴審で、財前にとって、頼みは柳原証言だけだったが、追い込まれた財前は全ての責任を受け持ち医だった柳原にかぶせ様とする。その言葉に耳を疑った柳原は遂に堰を切ったように叫んだ。「嘘です!」
柳原と財前の対質尋問が行われ、新たな証人も呼ばれ、財前絶対絶命の危機。
そして財前敗訴の判決。直ちに上告だと叫んだ財前が昏倒し、里見があわてて処置をし、大学病院へ搬送した。
財前はがんに冒されていた。病院は財前に病名を隠すが、不安に思った財前は、里見に診察を依頼する。里見はがんを確信するが、財前に真実を語らない。財前の手術は東が執刀するが、がんはすでに手の施しようのないほど広がっていた。
手術は成功したと伝えられた財前だったが、鏡にうつった自分の顔を見て、死を確信する。そして・・・。
東のもとにネパールの無医村に行った教え子からの手紙が届いた。妻を亡くしてしばらく経つというその手紙を読んで心動かされる佐枝子。
相変わらず不利な状況の控訴審で、財前にとって、頼みは柳原証言だけだったが、追い込まれた財前は全ての責任を受け持ち医だった柳原にかぶせ様とする。その言葉に耳を疑った柳原は遂に堰を切ったように叫んだ。「嘘です!」
柳原と財前の対質尋問が行われ、新たな証人も呼ばれ、財前絶対絶命の危機。
そして財前敗訴の判決。直ちに上告だと叫んだ財前が昏倒し、里見があわてて処置をし、大学病院へ搬送した。
財前はがんに冒されていた。病院は財前に病名を隠すが、不安に思った財前は、里見に診察を依頼する。里見はがんを確信するが、財前に真実を語らない。財前の手術は東が執刀するが、がんはすでに手の施しようのないほど広がっていた。
手術は成功したと伝えられた財前だったが、鏡にうつった自分の顔を見て、死を確信する。そして・・・。