第8回 2004年8月22日(日)放送 あらすじ

回帰

控訴審では庸平の標本が持ち出されて、財前側は必死の反証をするが、状況は苦しい。そんな中、学術会員選挙に当選する財前。沸き立つ医局の中で、ひとり浮かない顔の柳原の様子を見て財前は不安を感じる。
東のもとにネパールの無医村に行った教え子からの手紙が届いた。妻を亡くしてしばらく経つというその手紙を読んで心動かされる佐枝子。
相変わらず不利な状況の控訴審で、財前にとって、頼みは柳原証言だけだったが、追い込まれた財前は全ての責任を受け持ち医だった柳原にかぶせ様とする。その言葉に耳を疑った柳原は遂に堰を切ったように叫んだ。「嘘です!」
柳原と財前の対質尋問が行われ、新たな証人も呼ばれ、財前絶対絶命の危機。
そして財前敗訴の判決。直ちに上告だと叫んだ財前が昏倒し、里見があわてて処置をし、大学病院へ搬送した。
財前はがんに冒されていた。病院は財前に病名を隠すが、不安に思った財前は、里見に診察を依頼する。里見はがんを確信するが、財前に真実を語らない。財前の手術は東が執刀するが、がんはすでに手の施しようのないほど広がっていた。
手術は成功したと伝えられた財前だったが、鏡にうつった自分の顔を見て、死を確信する。そして・・・。

キャスト

田宮二郎 … 財前五郎(浪速大学第一外科助教授)
山本 学 … 里見脩二(同第一内科助教授)
中村伸郎 … 東 貞蔵(第一外科教授)
島田陽子 … 東 佐枝子(東教授の娘)
太地喜和子 … 花森ケイ子(財前五郎の愛人)
小沢栄太郎 … 鵜飼医学部長(第一内科教授)
曽我廼家明蝶 … 財前又一(財前産婦人科院長、財前の舅)
佐分利 信 … 船尾 悟(東都大学医学部教授)
金子信雄 … 岩田重吉(医師会会長)
加藤 嘉 … 大河内清作(病理学科教授)
河原崎長一郎 … 佃 友博(第一外科医局長)
高橋長英 … 柳原 弘(第一外科医局員)
中村玉緒 … 佐々木よし江(死亡した患者の妻、裁判の原告)
上村香子 … 里見三知代(里見の妻)
児玉 清 … 関口 仁(原告側弁護士)
米倉斉加年 … 菊川 昇(金沢大学教授)
生田悦子 … 財前杏子(財前の妻)
野村昭子 … 鵜飼典江(鵜飼の妻)

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