第6回 2004年8月21日(土)放送 あらすじ

証言

財前は、訴えられた事に激怒する鵜飼をなんとか味方にし、敏腕の弁護士河野を雇い、柳原を懐柔して有利な証言をするよう促し、裁判に備えた。一方、又一はまたも金にものを言わせて裁判に挑む準備をする。
里見は庸平を死なせた責任を感じて、鵜飼の「大学を追われるよ」との忠告を無視して原告側の証人になる。佐枝子はそんな里見を尊敬と恋慕の気持ちで応援する。妻・三知代は、里見の行動を止めさせたいと悩んでいる最中に、そんな佐枝子の気持ちに気づき、嫉妬から佐枝子との友人関係を壊してしまう。
そのころ、財前の母きぬが心配のあまり財前を18年ぶりに尋ねる。財前は、ケイ子にきぬの世話を依頼する。やがて、早くに両親を亡くしているケイ子は、きぬと擬似親子の感情を持つようになっていく。
一方裁判は、大河内教授の証言、里見証言で、財前不利に見えたが、柳原の偽証と、裁判所鑑定人の財前有利な鑑定から、辛くも財前側の勝利に終わる。
裁判で証言をした為に大学を追われることになった里見と勝ち誇る財前との決定的な決別。が、一抹の寂しさをケイ子に語る財前。財前と里見には、深い友情があるとケイ子は感じる。里見は大河内の助けで、ガンセンターに入る。地方の巡回診察で、初期のガン患者うめと出会って・・・。
関口弁護士と佐々木よし江はあきらめず控訴した。財前は、鵜飼の野望の駒にされている事に気づかずに、控訴審と学術会員選挙に邁進し、疲弊していく・・・。
そこに、庸平に瓜二つの男・安田が患者として現われ、財前は激しく動揺する。ケイ子はそんな財前を見守ること以外出来なかった。

キャスト

田宮二郎 … 財前五郎(浪速大学第一外科助教授)
山本 学 … 里見脩二(同第一内科助教授)
中村伸郎 … 東 貞蔵(第一外科教授)
島田陽子 … 東 佐枝子(東教授の娘)
太地喜和子 … 花森ケイ子(財前五郎の愛人)
小沢栄太郎 … 鵜飼医学部長(第一内科教授)
曽我廼家明蝶 … 財前又一(財前産婦人科院長、財前の舅)
佐分利 信 … 船尾 悟(東都大学医学部教授)
金子信雄 … 岩田重吉(医師会会長)
加藤 嘉 … 大河内清作(病理学科教授)
河原崎長一郎 … 佃 友博(第一外科医局長)
高橋長英 … 柳原 弘(第一外科医局員)
中村玉緒 … 佐々木よし江(死亡した患者の妻、裁判の原告)
上村香子 … 里見三知代(里見の妻)
児玉 清 … 関口 仁(原告側弁護士)
米倉斉加年 … 菊川 昇(金沢大学教授)
生田悦子 … 財前杏子(財前の妻)
野村昭子 … 鵜飼典江(鵜飼の妻)

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