あらすじ
<第4回> <第5回> <第6回>

<第4回> 「明菜悲願の初デート!」
 石崎(上川隆也)と再会はしたものの、恋に関しては一向に進展のない明菜(財前直見)。マンションでも、麻弥(原沙知絵)との二人暮らしで男っ気そのものがないと、よおこ(戸田恵子)にまで、突っ込まれる始末。
 それでも明菜は石崎一筋、などと開店前のパラダイスで、麻弥とよおこと話しているのを菜々子(矢沢心)に聞かれてしまう。ふと見ると、3人の周囲を興味津々のホステスたちが取り囲んでいた。そこには、みずき(伊東美咲)とゆうか(黒坂真美)を従えた亜弓(真中瞳)の姿もあった。「職場で公私混同は困る」と言う亜弓と明菜は、またも激突。
と、そこに噂の石崎が現れた。そして、こともあろうにホステスたちの目の前で、明菜に「(明日)一緒に行って欲しいところがある」と切り出した。その夜、明菜はバー「g」で有頂天。明菜が石崎とデートすると知ったバーテンダーの五郎(長嶋一茂)は、ショックを隠せなかった。
 翌日、勝負服に勝負パンツと気合いを入れて石崎との待ち合わせ場所に向かった明菜。
 石崎が明菜を連れていったのは、知人が経営するレストランのパーティー。出席条件として出された女性同伴に、私を選んだと言うことは・・と、勝手に妄想する明菜だったが・・。店内では、次から次へと美人が現れ石崎にいわくありげなあいさつ。それでも・・と、何かを期待する明菜だが、店を出た石崎は「行くところがある」と行ってしまった。
 置いて行かれて、少しふてくされた明菜が公園をブラブラしていると、かつてパラダイスの客だった富塚(大杉)と出会った。久しぶりの再会に、明菜は富塚を店に誘う。明菜と同伴した富塚を見たよおこも大喜び。麻弥も加わって、富塚のテーブルは盛り上がる。明菜、よおこ、麻弥の3人揃って、富塚とのアフターも楽しんだが・・。
 富塚を見送った明菜に、男が声を掛けてきた。それは、富塚を知るパラダイスの常連客。彼は、富塚が3ヶ月前に勤めていた商社をクビになったと明菜に教える。自分たちの浅はかさに凍り付く思いの明菜たち。
 それでも最後の想い出作りで、もう富塚はパラダイスには現れないだろうと思っていた明菜たちは、翌日撃沈。しかも、明菜とよおこは富塚にセット指名されてしまう。テーブルについた明菜は富塚の身を案じ、満足に接客できなかった。閉店後「少しでも富塚さんの力になりたいって・・」と言い訳する明菜は、亜弓に「じゃあ、明菜さんに何が出来るんですか?」と言われ、言葉を失ってしまう。

<第5回> 「ホステス純愛一直線!!」
 石崎(上川隆也)に、酔っぱらってキスしたことを忘れた明菜(財前直見)を後目に、パラダイスのホステスたちは「恋の話」で盛り上がる。しかし「お客様も恋愛対象」と話すゆうか(黒坂真美)に、みずき(伊東美咲)は「お客様は恋愛の対象になるとは思わない」と、そっけない。話を聞いていた明菜は、そんなみずきの態度が気にかかる。さらに明菜は亜弓(真中瞳)から、みずきには心を許せる友達がいないらしいと教えられる。
 その夜、いつものように明菜とよおこ(戸田恵子)、麻弥(原沙知絵)の3人は五郎(長嶋一茂)の店「g」に行く途中、パラダイスの新人ホステスと連れだって歩くみずきを見かけた。昼間、亜弓から聞いた話を思い出し、安心する明菜だが・・。
 翌日の開店前、清野(佐藤B作)は新人ホステスが相次いで辞めていることに心当たりはないか?と、ホステスたちに尋ねる。その日も、一人のホステスが辞めていたのだ。そのホステスは昨夜、みずきと一緒にいた女の子だった。辞めていくホステスたちとみずきの関係を探るため、明菜はある作戦を思いつく。
 明菜は、菜々子(矢沢心)をみずきに接近させた。すると、みずきは閉店後に菜々子を誘い出す。みずきは、クラブ「摩天楼」に行き、菜々子を社長の権藤(小木茂光)に引き合わせた。つまり、みずきはパラダイスのホステスを引き抜く権藤に協力していたのだ。バー「g」で、菜々子から話を聞いた明菜は「黙って見ていられない」と、みずきの真意を問いただすことに。
「摩天楼」から出てきたみずきに明菜が迫った。だが、みずきは「何がいけないんですか?」と、明菜の忠告を聞こうともしない。それでも、明菜はこの事実を清野に話すことが出来なかった。
 明菜は五郎に車を出させ、みずきのマンションへ。車が着くと同時に、みずきが男・直人(富田賢太郎)と一緒に出てきた。五郎と尾行を開始した明菜は、みずきが「ふたりの積立貯金」と、直人に貯金通帳を渡すのを目撃。みずきは、直人と結婚する気でいるらしい。明菜は、みずきがそのために金が必要だったことに納得し、二人の恋を応援する気になる。だが、引き抜きだけは止めさせなければならない。
 五郎を置いて、店を出た明菜は単身「摩天楼」に乗り込み、権藤に直談判。権藤がみずきを引き抜きで使い捨てる気でいたことを知る。その頃、明菜とはぐれた五郎は、みずきからもらった貯金通帳を別の女に渡す直人の姿を見ていた。その夜、五郎から話を聞いた明菜は「何かの間違い」と、否定するのだが・・。
 翌日、不安を隠せない明菜はみずきのマンションへ。だが、みずきは引っ越した後だった。大家の話では、直人は夜逃げ同然で例の女と引っ越し、残されたみずきも部屋の契約切れで出ていったらしい。と、そこに麻弥から電話が入る。引き抜きがマネージャーにバレ、みずきが店を辞めると言うのだ。

<第6回> 「明菜の新人特別指導!!」
「パラダイス」の清野マネージャー(佐藤B作)は「指名・同伴強化週間」の開始を突如宣言。20指名のノルマを課せられた明菜(財前直見)、よおこ(戸田恵子)、麻弥(原沙知絵)たちは不満たらたら。一方、亜弓(真中瞳)、みずき(伊東美咲)、ゆうか(黒坂真美)は余裕の表情。
 強化週間初日、なんとか新規の客を取ろうと働いた明菜は、閉店後、店を出てから忘れ物に気づき「パラダイス」に戻る。と、照明の落ちた店内に清野の姿が・・。清野は、ホステスたちのシフトを一人で調整していたのだ。明菜に気づいた清野は「たまには飲みに行こうか?」と誘う。いつになく酔っぱらった清野は、新人たちを鍛えるために強化週間を実施したことを明菜に告げる。店のことを思う清野の優しさに「きっと、家でも良いお父さんなのね?」と明菜が話すと、彼の顔が曇った。清野の息子は、父が「お水」だからと友達にいじめられ、登校拒否になっているのだ。
 酔っぱらった清野を家に送り届けた明菜は、清野の妻・由紀恵(長野里美)と息子のタカシ(三觜要介)に迎えられた。が、タカシは明菜の姿を見るとすぐ、自室にこもってしまう。由紀恵は、明菜に謝りつつ真っ白な画用紙を見せる。それは、タカシが描けずにいる学校の宿題「働くお父さんの絵」。清野は、それを知って落ち込んでいるというのだ。
 五郎(長嶋一茂)の店で、明菜は麻弥やよおこ、亜弓に清野の話を聞かせる。だが、自分たちが父子にしてあげられることはなさそう。せめてもと、明菜は清野が発案した強化週間を手助けしようと持ちかける。
 新人たちを前に、明菜とよおこ、亜弓、麻弥は新人教育指導を開始。当初、乗り気でなかった新人たちも明菜たちの「やる気」に、引き込まれていく。さらに開店早々、明菜に指名が。それはノルマ達成に協力する五郎だった。明菜の誘いに、すっかり上機嫌の五郎。そこに、石崎(上川隆也)が挨拶に来た。石崎を勝手にライバル視する五郎は、敵対心むき出し。ともかく、いつにも増してパラダイス店内は活気づく。
 店の方は、うまく滑り出したが、明菜はやはり清野とタカシの関係が気になる。小学校を訪ねると、校門の前にただずむタカシの姿があった。声をかける明菜に「お水なんて大嫌いだ!」と、逃げ出そうとするタカシ。そんなタカシをつかまえた明菜は、パラダイスに連れていく。
 店内では、清野がせわしなく働いていた。初めて父の働く姿を見たタカシは、動揺を隠せないでいたが・・。その時、店内で一人の客が菜々子(矢沢心)を怒鳴りつけた。自分で倒したグラスを、菜々子のせいだと言い責める。慌てて中に入り、客に平謝りの清野。タカシは、客が悪いのに自分があやまる清野に不満が募る。と、怒りと酔いの醒めない客は菜々子に土下座を迫った。明菜が出ていこうとすると、清野が「それは・・させられません」と、キッパリ客に言い放った・・。


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