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<第4回>
 藤堂直海(藤原紀香)が気にしていた甲斐奈緒実(りょう)の腕の傷は、かつて甲斐の教え子だった木田裕介(金子統昭)からナイフで刺されたものと分かる。裕介はそれがもとで少年院へ送られていた。
 その裕介が出所してくる。自分を少年院に送った甲斐を許せないと思う裕介は、天晴学園に現れ、生物準備室に甲斐を閉じ込め、決着をつけようとする。
 生徒からの知らせで甲斐に異変の起こったことを知った教頭の永井(石田太郎)は、「1時間待って」という甲斐からの申し入れや直海らの反対を押しきり、警官を導入しようとする。
 生物準備室では甲斐が、悪い仲間から裕介を引き離すためには、裕介を少年院に送るほかなかったことを訴え、傷の残る腕を見せる。しかし、裕介は少年院生活の苦しさを言い募る。
 やがてパトカーのサイレンが鳴り響く。警官は「われわれに任せて」と言う。直海の反対にもかかわらず、尾崎理事長(加藤雅也)が「お任せします」と警官導入に断を下す。
 部屋の中では、裕介が「少年院には戻りたくない、一緒に死んで」と奈緒実に頼むが・・・。

<第5回>
 男子生徒から人気のあるラジオ番組のDJ、アンナ(藤村ちか)の代役を天晴学園2年H組の辻茜(江川有未)がやっていることを誰も知らない。
 デブでノロマで、ブスの茜は、みんなからイジメられているが、一番ホッとできる大事な場所が、DJをしているラジオ局のスタジオだった。ある日「アンナのテレフォントーク」というコーナーにT学園に在籍しているという女生徒からイジメの相談が寄せられる。
 それが職員室の朝の会議に取り上げられた。その日は教育委員会の細田(中丸新将)が視察に訪れることもあり、教頭の永井(石田太郎)をはじめ学年主任の加山(大河内浩)は右往左往する。そして新人教師の矢代尚美(佐藤藍子)は、告白の内容から茜ではないかと騒ぎだし、茜に目をつけかまう。
 藤堂直海(藤原紀香)の人違いから教育委員会の細田も天晴学園のいじめ疑惑を知ることになり事実関係を調べるように命じる。
 直海は、アンナのファン宛てのはがきと茜の答案の筆跡から、茜をアンナの代役と見破る。雑誌もアンナに影武者がいることを伝え、茜は番組から降ろされる。
 それを直海のせいだと抗議する茜に、「あなたは最高のDJ」と誉めた直海は、「そんな大事な仕事を他人にとられていいのか。自分で取り返せ」とハッパをかけ、同僚の久保(中村俊介)の助けを借りラジオ局へのりこむことにした・・・。

<第6回>
 2年H組の神谷守(井澤健)が教室で倒れ、保健室へ運び込まれる。神谷の様子を見にきたクラスメートの安達薫(黒坂真美)が誤って声をかけたのが、徹夜マージャン明けの藤堂直海(藤原紀香)だった。
 神谷が保健室から出ていった後で直海は、神谷が休んでいたベッドからホストクラブ「ニッチモ・サッチモ」のマッチを拾い、それが神谷の貧血の原因だと察する。神谷はホストクラブでアルバイトしているらしい。
 職員室は神谷とホストクラブで話題でもちきり。教頭の永井(石田太郎)らが、神谷から事情を聞いている時、赤ん坊の泣き声がし、皆で探すと視聴覚室に赤ちゃんを抱いた鈴木友花(緒沢凛)がいた。赤ん坊は神谷の子供だった。
 生活指導の甲斐奈緒実(りょう)の調べでは、赤ん坊は、神谷と友花の両親の手で養子に出されてしまうらしい。「渡さない」と赤ん坊を抱きしめた友花が、赤ちゃんの変調に気づく。
 運び込まれた病院で、神谷と神谷の両親の誠一(西田健)、里子(ただのあっ子)の間で赤ん坊を養子に出すかどうかでもめる。神谷は「俺が育てる」と言いきる。
 学校側は、子供を養子に出すことで神谷の退学を免除し、天晴学園の生徒として受け入れることに。そのころ、病院へ見舞いに行ってきた矢代尚美(佐藤藍子)が、神谷に内緒で赤ん坊が養子先へ連れて行かれることを聞き込んでくる。それを聞いた直海は、「一生後悔するよ」と神谷を久保(中村俊一)の車で病院へ引っ張っていく。看護婦に化けた直海が新生児室から赤ん坊を抱いてくるが、赤ん坊を取り違えていたことに気がつく。その間に、友花の両親が赤ん坊を車で連れ去っていたのだ…。


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