霧に棲む悪魔
圭以が生きている、と世間に公表しよう─龍村ファームを守るためだと晴香が、白い女を圭以に仕立てようと考える。危険すぎる、と反対する弓月。
晴香が性急に答えを求め始めたのは、白い女を抱きしめる弓月を見たせいだった。
そんな晴香のもとに、影山から電話がかかる。影山は、晴香が連れ去った女は霧子だ、と断言する。そして、霧子の母親が晴香を誘拐罪で訴えようとしている、と教える。さらに、霧子を引き渡せば、圭以の遺言どおり、ファームが晴香のものになるよう、自分が陽一と交渉すると提案するのだった。
その日の夕方、白い女がなぜかアップリケの三日月を何度も指でなぞり始める。影山の話が耳を離れない晴香は、そんな白い女に「あなたは霧子なのか?」と問う。
晴香が性急に答えを求め始めたのは、白い女を抱きしめる弓月を見たせいだった。
そんな晴香のもとに、影山から電話がかかる。影山は、晴香が連れ去った女は霧子だ、と断言する。そして、霧子の母親が晴香を誘拐罪で訴えようとしている、と教える。さらに、霧子を引き渡せば、圭以の遺言どおり、ファームが晴香のものになるよう、自分が陽一と交渉すると提案するのだった。
その日の夕方、白い女がなぜかアップリケの三日月を何度も指でなぞり始める。影山の話が耳を離れない晴香は、そんな白い女に「あなたは霧子なのか?」と問う。