貫太ですッ!
#1
湘南の伊達新聞店。店主の信助、春子夫婦。息子の貫太は二十七歳だ。
ある日、貫太は江ノ電の江ノ島駅で、ある人の到着を待っていた。その人は進藤正史。十八年前、甲子園に出場した野球部のエースで、当時小学生だった貫太の憧れのヒーローだった。
ブラスバンドや出迎えの人びとを集めたものの、進藤はついに現れなかった。プロの道に進んだが、肩を壊してすぐに引退した進藤は、負い目からこっそり帰郷していた。
翌日、貫太はグランドホテルで偶然、進藤と会う。進藤が甲子園へ出発した駅できちんと出迎えたい、と熱っぽく語る貫太。
次の日、貫太は一人で横断幕を持って進藤を待つ。
ある日、貫太は江ノ電の江ノ島駅で、ある人の到着を待っていた。その人は進藤正史。十八年前、甲子園に出場した野球部のエースで、当時小学生だった貫太の憧れのヒーローだった。
ブラスバンドや出迎えの人びとを集めたものの、進藤はついに現れなかった。プロの道に進んだが、肩を壊してすぐに引退した進藤は、負い目からこっそり帰郷していた。
翌日、貫太はグランドホテルで偶然、進藤と会う。進藤が甲子園へ出発した駅できちんと出迎えたい、と熱っぽく語る貫太。
次の日、貫太は一人で横断幕を持って進藤を待つ。