あらすじ
<第4回> <第5回> <第6回>

<第4回> 「彼氏にするなら近距離恋愛」
 ワイドショーの新聞記事紹介コーナーを担当することになった大月真琴(水野美紀)は、毎日読まされるゴシップ記事にうんざり気味。堀田航治(伊藤英明)とスクープを追う倉本友也(吉沢悠)や、そのニュースでナレーションを任される香山万里子(ともさかりえ)、また報道番組のスポーツコーナー担当を目指す藤島みどり(佐藤藍子)が、ちょっぴりうらやましく見えてしまう。

 だが、堀田たちの追っていたスクープが誤りだったことが判明。放送前で事なきを得たが、高見沢伸一プロデューサー(大友康平)は当事者にペナルティーを課す。以降、硬派な外(そと)取材のテーマは自分が決めると言う高見沢に、素直に応じる堀田。実は、スクープのネタを拾ってきた倉本をかばっていたのだ。

 高見沢が選んだテーマは、バレンタインデーにカップルで行く店。堀田は万里子と、取材に加えられた真琴は、堤幸太郎(菊池均也)と別の店で取材してきた。ふたつの取材VTRを見た高見沢は、堀田と万里子の分をボツにすると言う。自分から酔っぱらって取材する真琴の方が面白いと言うのだ。麻生亮子(片平なぎさ)は「私たちは情報バラエティーをやってるんじゃない」と視聴率重視の高見沢に釘を刺そうとするが、聞く耳をもたない。

 それを知った堀田は、やはり素直に認め、ペアだった万里子に謝り真琴を認める。しかし、真琴は酔ってしまったことを恥ずかしがって恐縮してしまう。そんな真琴に「いつものやりかたね」と万里子が嫌味を言ったことで、2人は言い争いに。  そこに倉本がやって来た。スクープの一件で自分をかばった堀田を心配しているのだ。堀田は「気にするな」と言うが、その様子を見ていた万里子が倉本から真相を聞き出してしまう。「よく平気でいられるね」と言う万里子の一言に、倉本は高見沢に全てを話し謹慎処分となってしまった。堀田は、倉本を責めた万里子に「もっとスタッフを思いやれ」と言う。しかし万里子は「かばうことはただの馴れ合い」と言い返す。「心がないのか」と問われた万里子は、だからこそ黙っていられなかったと堀田を思う本心を覗かせる。

 倉本の処分を知った真琴は、以前、友人の久保寺雪(国分佐智子)が話していたインチキエステのことを思い出す。話を聞いた倉本は独自に取材を開始するが、謹慎中のため報道部に助けを求めることができない。すると真琴が、問題のエステサロンの潜入取材を買って出た。一通りの取材を終え、エステサロンが売るダイエット食品も手に入れたが・・・。

 変装はしていたが、真琴の取材はエステサロン側にバレバレ。マッサージを受ける真琴の姿がエステサロンのパンフレットに掲載されてしまい、平松祐介部長(大杉漣)の大目玉を食ってしまう。真琴は倉本とともに高見沢にも謝罪する。倉本は報道を外されるが、高見沢は真琴を怒らず、飲み屋の取材をシリーズ化すると告げる。真琴は、酔っぱらって笑いを取るのはイヤだと反発するが、高見沢はボツになった万里子のVTRを見せ、彼女の仕事は満点だと言う。その上で真琴を半人前以下と決めつけ「やりたくなければやらなくてもいい」と言い放つ。その様子を堀田がじっと聞いていた。

 落ち込む真琴は、倉本と憂さ晴らしに飲み屋へ向かった。その頃、報道部で堀田と亮子が真琴と倉本が調べていたインチキエステの調査に乗りだしたことも知らずに・・・。

<第5回> 「花の命は短い!30歳定年説」
 平松祐介部長(大杉漣)がゴルフトーナメントの実況のためフロリダへ飛び、アナウンス室は小田切恵美子(深浦加奈子)と堤光太郎(菊池均也)に任された。

 そんな中、大月真琴(水野美紀)はワイドショーからバラエティー、雑誌取材に引っ張りだこで大忙し。どんな仕事も引き受ける真琴は、香山万里子(ともさかりえ)から「お気楽でいいわね」と言われ、また衝突してしまう。その万里子は、ニュースプラネットの新コーナーの企画を堀田航治(伊藤英明)らと練り始め、藤島みどり(佐藤藍子)も高見沢伸一(大友康平)の抜擢を受けたスポーツコーナーの準備に没頭し始めた。

 しかし、真琴たち新人アナウンサー3人は自分の仕事だけに没頭し、アナウンス室の通常業務がおろそかになってしまっていた。当然、岡野明日香(牛尾田恭代)ら先輩アナウンサーたちは面白くない。3人を叱っていると、恵美子がやってきた。明日香たちは、もちろん一緒に叱ってくれるものと思っていたが、恵美子の様子が変。それどころか「みんなで飲みに行こう」と後輩アナウンサーたちを誘ったのだ。

 居酒屋では、ものスゴイ勢いで酒を飲む恵美子。不審がる真琴に、堤は恵美子の園芸番組が終わることになったと教える。堤と恵美子が席を移すと、後輩たちは「アナウンサー30歳定年説」の話を始めた。そこで真琴は、改めて自分がしっかりした将来の目標を持っていないことに気づかされる。

 店を出た真琴は、ちょっぴり荒れ模様。ぶつかった男に文句を言いながらも、心は不安でいっぱい。マンションに帰った真琴は、万里子らが企画中のニュースプラネットの新コーナーを思い出し、母親に電話をかけた。

 翌日、真琴は「お料理コーナー」の企画を高見沢に提出。母親が見たいものから考え、堀田がエプロンをして司会をすると言うもの。それを聞いた堀田は猛反対。倉本友也(吉沢悠)や石塚正(温水洋一)もバラエティではないと反発。しかし、視聴者目線に立っていると高見沢は乗り気。真琴と堀田を司会にと言うが、堀田は降りてしまう。だが、高見沢はディレクターに倉本を抜擢して、司会は真琴で始めることにする。

 堀田は、ストーカー取材をしようと万里子、石塚に持ちかける。すると万里子は、自分が被害にあっていると、自分宛に送られた盗撮写真入りの手紙を見せた。堀田と石塚は、ボディーガードも兼ねて、万里子をつけ狙う男を取材することになる。  スタジオでは、倉本が真琴と料理コーナーの打ち合わせ。そこに恵美子が、真琴のアナウンス指導にやってきた。厳しい指導に打ち合わせもままならず、真琴と倉本は辟易。

 一方、堀田は新番組の司会を打診される。しかし、ストーカー取材を始めようとする矢先なので断ると、真琴にその仕事が回されてしまった。早速、真琴は新番組のスタッフルームへ。そこには恵美子がいた。新番組は恵美子の園芸番組の後に始まるものだった。最終回の打ち合わせも厳しい恵美子が帰ると、残されたスタッフは彼女への愚痴をこぼし始める。そこで真琴はあることを耳にする。新人の頃の恵美子は、様々な番組に引っ張りだこの売れっ子だったこと。そして、麻生亮子(片平なぎさ)とライバルだったこと・・・。真琴は、恵美子を将来の自分と重ねてしまう。

 真琴はニュースキャスターの亮子に話の真偽を訪ねに行く。すると亮子は、昼のニュース番組のメインを恵美子にさらわれたことを話して聞くれた。亮子は今のポジションを地道に築き上げてきたのだ。「今の万里子みたいですね」と真琴は複雑。帰ろうとする真琴は、万里子や堀田がミーティング中の机の上にある、盗撮された万里子の写真に目が止まる。その中に、居酒屋の前での写真があった。真琴は、先日、居酒屋を出た時にぶつかった男が、カメラを落としたことを思い出す。そして、堀田たちの取材に同行することになるのだが・・・。

<第6回> 「愛の告白は辞表!!女の賭け」
 大月真琴(水野美紀)への香山万里子(ともさかりえ)の態度が冷たいのは、堀田航治(伊藤英明)への恋、つまり三角関係が原因と力説する藤島みどり(佐藤藍子)。だが、真琴は、自分も万里子も堀田を恋する気持ちなどないと否定する。

 いつもの居酒屋で友人の久保寺雪(国分佐智子)と会った真琴は、結婚式の司会を頼まれる。雪が友人から頼まれたのだ。さらに、雪は堀田と一緒に司会して欲しいと言う。新郎の叔父が堀田が出た大学のOBだから、大丈夫ではないかと雪。そんなことを話していると、みどりが野球選手を連れて店に入ってきた。選手たちに囲まれ、他球団の選手の弱点を話し始めるみどり。真琴が注意するのだが、みどりは聞く耳を持たない。

 翌日、堀田をゲストに迎えて真琴と万里子のお料理コーナーの収録が行われた。真琴と堀田がトークする横で、黙々と料理を作る万里子はおもしろくない。収録後、万里子は良いカットを取ろうと長くビデオ収録をした倉本友也(吉沢悠)に当たる始末。万里子は、雑誌で行われたアナウンサーの人気ランキングで真琴よりランクが下だったことにも不満を感じていたのだ。しかも、真琴に持ちかけられた結婚式の司会の件を快諾した堀田に対しても万里子にはおもしろくなかった。そんな万里子に、ある芸能事務所がアプローチしてきた。

 呼び出しに応じた万里子が喫茶店に行くと、黒木美奈子(高畑淳子)が待っていた。美奈子は「フリーになりませんか?」と、万里子に切り出す。BSで始まる報道番組のキャスターを探しているのだという。例の人気ランキングも持ち出して、美奈子は万里子を誘う。

 その頃、真琴は高見沢伸一(大友康平)から、みどりに代わってスポーツコーナーの担当をして欲しいと依頼されていた。おしゃべりが不評を買い、みどりはあちこちの球団に出入り禁止とされてしまったのだ。真琴は、みどりに話を聞こうとするが「いつも、美味しいところを持っていく」と言われてしまう。ちょっとショックの真琴に堀田は「それより与えられた仕事をこなすことを考えろ」と告げる。そこに、倉本がやってきた。日曜の取材を真琴に頼もうとする倉本だが、その日は堀田と結婚式の司会が入っている。真琴が断ると、倉本は万里子に依頼。国有地払い下げの際の不正疑惑と聞いて、万里子は取材に加わることになる。

 日曜日。結婚式場に行った真琴と堀田は、主役の新郎新婦よりも人気者。出席者の依頼に答えて、一緒に写真を撮ったりと大サービス。一方、疑惑の取材をこなした万里子と倉本は石塚正(温水洋一)と編集を急ごうとするのだが・・。

 編集作業をする石塚に「焦らなくいい」と高見沢が声をかけた。彼の手には結婚式である人物と一緒に写真に納まる真琴と堀田が掲載された新聞が。その人物は、まさに石塚らが追った不正疑惑の渦中にいる男だったのだ。高見沢は堀田を呼び出す。真琴も心配でついていくが、高見沢は意外にも「休んだりしたら非を認めたことになる」と続投を言いつける。真琴にも、スポーツキャスターを続けるようにと言い渡した。

 ところが、その日の放送が終わったとたんに報道部は大混乱。視聴者からの問い合わせや苦情が殺到したのだ。その様子に高見沢は「こういう反響の時は数字がいい」と大満足。それを聞いた堀田は「処分も覚悟した」と反論するが、高見沢は、キャスターを続けたいなら黙って従えと。その時、高見沢に電話が入る。スポンサーが堀田を外すように言ってきたのだ。正式処分は役員会議で決まる。真琴は、自分も平等に処分して欲しいと言うが「一介のアナウンサーと報道キャスターでは背負っているものが違う」と高見沢。

 アナウンス室に戻った真琴に、万里子が堀田のキャスター生命を奪ったとくってかかる。「ひょっとして真琴ちゃんが次のキャスター・・」と、みどりにちゃかされて、真琴はやり場のない怒りを爆発。ちょうど戻ってきた堀田に、真琴は平謝り。スポーツキャスターも他の番組も全部降りると言い出す真琴に「いい加減にしろ!」と、堀田。「悪いと思っているなら大人しくしてろ!」と言い残して堀田はアナウンス室を出ていく。

 廊下で聞いていた倉本は、出てきた堀田に「言い過ぎじゃないですか?」と詰め寄る。すると堀田は、ああでも言わないと(真琴は)仕事に気持ちがいかないと説明する。そんな堀田の真意を知らない真琴を雪が訪ねてきた。新聞を読んで心配になったというのだ。しかし、堀田の処分について頭がいっぱいの真琴には雪の心配する気持ちが届かない。真琴は、雪ともケンカになってますます孤立感を深めてしまう・・・。


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