第7回 2010年11月25日(木)放送 あらすじ

総力戦!2分の手術!忘れたはずの恋と子供の命…この子を絶対に死なせない!

 伊集院(小池徹平)の執刀により一命を取りとめた朝田龍太郎(坂口憲二)。加藤(稲森いずみ)、荒瀬(阿部サダヲ)、冬実(谷村美月)、木原(池田鉄洋)、藤吉(佐々木蔵之介)らは歓喜にわくが、喜びもつかの間、朝田は記憶喪失になっていることが判明し、愕然となる一同。
 ある日、3週間後に手術が予定されている佐藤理恵(星野真里)という妊婦が入院してくる。心臓に先天性の重大な疾患を抱えた胎児を帝王切開で取り上げ、2分以内にペースメーカーを埋め込むという、きわめて難易度の高い手術を受けるためだ。時間との戦いで、一刻一秒を争う手術のため、担当医である加藤は新生児科、産科、ナース、胸部心臓外科すべての総力戦となり、みなでこれからシミュレーションを重ねると告げる。その加藤に、木原はおずおずと「朝田先生は?」と尋ねると、「一時的に記憶が混乱しているだけで、徐々に回復していくから、このオペにも参加できると思う」と答える。ほっと胸を撫で下ろす一同。また、学長の鬼頭(夏木マリ)も「朝田の復活を願っている。外科医でない朝田に興味はない」と言い切るのだった。
 同じ頃—。自分を助けるために屋上から転落し、瀕死となった朝田に対し、自責の念にかられて塞ぎ込んでいる徹(今井悠貴)は、ある日、懸命にベッドから起き上がろうとするものの、足に力が入らず床に倒れこんでいる朝田の姿を見て、何かを決意する。
 一方、加藤は動揺していた。理恵の、手術同意書などの書類の中に、「配偶者 佐藤修一(吉田栄作)」の文字があったからだ。修一は、11年前、加藤の婚約者だった男性だった。医師としての道をまい進したいと願う加藤は、そのために修一との別れを選んだのだ。複雑な思いにかられる加藤。
 オペ室では、加藤、伊集院、荒瀬、冬実、響(初音映莉子)らが、懸命に手術のシミュレーションを重ねていた。だが、加藤は、響の渡す器具を受け取り損ねて床に落とすなどのミスが多く、とても2分以内に終わらせることができない。
 そんな折、理恵の容態が急変。3週間後のオペまではとても保ちそうもなく、翌日、手術を行わないと母胎ともども危ないと藤吉は判断する。だが、シミュレーションもまだ完璧ではなく、かつ、朝田も復活していない。顔色を変える加藤だが、もはや考えている時間はなかった。そして手術開始。何とか時間内で終わらせることが出来るかと思われたその時、術前の胎児検査では気がつけないある重大な疾患が見つかり、加藤らは硬直することになる。ただでさえ時間との戦いの手術。加藤は絶体絶命の危機に陥る—。

キャスト

朝田龍太郎:坂口憲二
加藤 晶:稲森いずみ
伊集院 登:小池徹平
荒瀬門次:阿部サダヲ
真柄冬実:谷村美月
木原毅彦:池田鉄洋
      ・
黒木慶次郎:遠藤憲一
藤吉圭介:佐々木蔵之介
鬼頭笙子:夏木マリ
野口賢雄:岸部一徳

ほか

スタッフ

■原作
 乃木坂太郎

(原案)
 永井 明

(取材協力)
 吉沼美恵
 
 「医龍 ~Team Medical Dragon~」 
 <小学館刊「ビッグコミックスペリオール」連載中> 

■脚本
 林 宏司

■演出
 水田成英
 葉山裕記 

■企画
 長部聡介

■プロデュース
 渡辺恒也(『ユンゲル』)

■音楽
 澤野浩之
 河野 伸

■制作
 フジテレビ ドラマ制作センター

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