第8回 2003年5月25日(日)放送 あらすじ

#8 やさしい魔物コルル

 女学生しおりはある日雨に濡れ泣いていた少女コルルと出会う。しおりは身寄りをたずねても返事をしないコルルを家に連れて帰り、お風呂にいれ着替えさせた。両親とも留守がちで兄弟もいないしおりはコルルを妹のように感じ、一緒に食事を食べ泊めることにした。今まで感じたことのない幸せを感じるしおり。
 ある日の朝。学校へ行った清麿に置いて行かれたガッシュはひとりで公園で遊んでいろと言われ面白くない。公園にはいじめっ子のなおみちゃんがいる。ガッシュはふと清麿がガッシュの友達にとお菓子の箱で5分で作ってくれたロボット・バルカン300の存在を思い出し、喜び勇んでバルカンを持って公園に向かう。
 公園にはコルルがいた。コルルはしおりが作ってくれたお人形のティーナと遊びながらしおりが迎えにくるのを待っていた。自分の持っている見るからにボロいバルカンとコルルの持っている綺麗で可愛らしいティーナを見比べ、ショックを受けるガッシュ。やがて迎えにきたしおりと楽しそうに連れ立って帰るコルルをガッシュは呆然と見送った。
 コルルを引き取り妹のように可愛がっていたしおりは、突然コルルの鞄の中にピンクの本が光っているのに気づく。本を手にし、頁をめくるしおり。本の中はほとんど読めない不思議な文字が書いてあったが、ある頁にだけ読める行があることに気づき、思わず声を出して読んでしまった。すると突然コルルが血相を変えて跳ね起きた。苦しみ出すコルル。指先から爪が伸び、髪の毛が鋼のように変質し、鋼鉄の鎧を持つ魔物の姿に変身した。コルルはガッシュと同じ魔物の子だったのだ。ショックを受けるしおり。変身したコルルは窓を割って外に飛び出していった。変身したコルルは普段の記憶もなく、ただ攻撃的な魔物だった。しおりは元のコルルに戻って欲しい。呪文を唱えられずにいると。コルルは元の姿に戻っていた。元に戻ったコルルには本当のことを言えないしおり。
 翌日、しおりはコルルと公園でボールを投げて遊んでいた。昨日のことが気になっていたしおりはボールを強く投げてしまう。後ろに逸れたボールを取りに走るコルル。車道に出てしまったコルルの死角からトラックが迫る。危ない!コルルを救うため、しおりはとっさにピンクの本をつかみ呪文を唱えてしまった。変身するコルル。急ブレーキのトラックにその鋭い爪が突き刺さった!
 近くで激しい衝突音と悲鳴を聞いたガッシュと清麿は嫌な予感を引きずりながらも駆けつける。すると二人の目の前に立っていたのは紛れもなく鋼の鎧に鋭い爪を持った魔物、コルルだった・・・。

キャスト

高嶺 清麿:櫻井 孝宏
ガッシュベル:大谷 育江
水野 鈴芽:秋谷 智子
恵:前田 愛
高嶺 清太郎(清麿の父):置鮎 龍太郎
高嶺 華(清麿の母) :山崎 和佳奈

スタッフ

企画:金田耕司(フジテレビ)・池田慎一(読売広告社)・関 弘美(東映アニメーション)・櫻田博之(東映アニメーション)
原作:雷句 誠(小学館週刊少年サンデー連載中)
シリーズディレクター:中村哲冶
シリーズ構成:橋本 裕志
キャラクターデザイン:大塚 健
脚本:橋本 裕志・大和屋暁・成田良美・広平虫 他
美術:渡辺佳人
製作担当:岡田将介

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