あらすじ
<第7回> <第8回> <第9回>

<第7回> 「真ノ介アイドルに!モテすぎて殺人罪?」
 橘真ノ介(反町隆史)が、犯人を逮捕している様子が、写真週刊誌に掲載された。曾根崎隆夫課長(石丸謙二郎)以下、捜査課の面々はあきれてしまう。当の真ノ介は、取調室を占拠してジグソーパズルに夢中。河村悦郎(押尾学)が、いつもと違ったラフな服装で入ってきて意見を聞こうとするが、パズルを辞めない真ノ介。すると、服部実加(須藤理彩)が柏田裕太(滋野由之)と、容疑者を連れて来た。さすがに場所を明渡すため、真ノ介は出来かけたパズルを悦郎に持たせ、移動開始。すると、捜査課から曾根崎や捜査員たちが飛び出してきた。路上で、カラーギャング団が暴れていると通報があったのだ。真ノ介と悦郎も、パズルを曾根崎に渡して現場に急行する。
 繁華街では、青いギャングと赤いギャングが抗争を繰り広げていた。桜庭清一(阿南健治)や小宮山健(相島一之)らが止めようとするが、治まる様子はない。と、遅れて来た真ノ介と悦郎が、乱闘の中に飛び込んだ。桜庭や北嶋武志(岡田義徳)も続くが、小宮山は躊躇してしまう。刑事たちの活躍で乱闘は治まるが、野次馬の中にバイクの黒いフルフェイスをかぶった男(高杉亘)が見つめていたことに気づくものはいなかった。乱闘鎮圧に加われなかった小宮山は、自己嫌悪に陥る。
 ギャングの大半は検挙されたが、逃げた者もいた。赤いギャング2人が路地裏で荒い息を整えている。そこに、先程乱闘を見ていたフルフェイス男が現れ、ギャングの1人にナイフを刺した。怯えて逃げようとするもう1人の赤いギャングに、フルフェイス男は警察手帳を見せ「南麻布署の橘真ノ介だ」と名乗る。
 真ノ介が署に戻ると、パズルが壊れていた。曾根崎が誤って壊したのだ。曾根崎が元に戻すと怒った真ノ介に約束していると、悦郎がスーツ姿で戻ってきた。真ノ介は、自分を真似してグラビアに載るためにラフな格好をしたんだと、悦郎を揶揄。実加は、真ノ介をバカにした記事だと言うが効果なし。仕方なく、赤と青のギャング抗争の話に戻る実加。だが、そこに小宮山の姿がない。小宮山は、休憩コーナーで携帯をかけていた。妊娠中の妻が、予定日を過ぎているのに陣痛がこなくて心配する小宮山。様子を見ていた曾根崎が声をかけると、小宮山は乱闘で足がすくんで動けなかったと打ち明ける。生まれてくる子供と妻への責任感が、彼を動けなくしていたのだ。小宮山が配置転換を口にした時、実加が殺人事件を報せに来た。曾根崎は、小宮山に早退を命令し、指揮に戻る。
 殺人事件は、フルフェイス男が犯したものだった。難を逃れた赤いギャングが、取調室に連行される。真ノ介と悦郎が締め上げていると、赤ギャングは黒いフルフェイス男が犯人で、橘真ノ介と名乗ったと証言。その頃、黒いフルフェイス男は、今度は青いギャング団に接近していた。万引きして、我が物顔で歩くギャング団。フルフェイス男は、今回も容赦なく1人にナイフを付きたて、彼らの仲間に「橘真ノ介」と名乗った。
 捜査課では、殺人事件の会議が行われていたが、黒いフルフェイスの男以外に手がかりはない。なぜ、橘真ノ介と名乗ったかも不明だ。悦郎は、真ノ介の名前を世間に流すのが目的ではないかと分析。そこに、青いギャングが殺害されたと連絡が。飛び出そうとする真ノ介を畑中政雄(鶴田忍)が制止。一連の事件は、すでにマスコミに嗅ぎ付かれ真ノ介の名前がメディアに流れていたのだ。「関係ない」と、動じない真ノ介を悦郎が止めた。
 悦郎、実加、桜庭、北嶋、曾根崎・・・。問題刑事とは言え、仲間の名を語っての犯罪に怒り心頭。早退した小宮山も、一連の事件のニュースを見てショックを受ける。だが、傍若無人のギャング団への制裁に、市民からは賞賛の声も上がり始めて・・・。その頃、真ノ介本人は、署長命令で取調室に軟禁されてしまっていた。

<第8回> 「真ノ介死す!マジ?俺、生ゴミくさい?」
 消費者金融の店で強盗事件が発生。南麻布署の捜査員は現場検証に向かうが、橘真ノ介(反町隆史)は、元気がなくやる気も感じられない。服部実加(須藤理彩)にも、帰っていいと言われる始末。北嶋武志(岡田義徳)は、河村悦郎(押尾学)がいないからと推察。
 現場を離れた真ノ介の携帯に、非番の悦郎から電話が。悦郎は、発生した強盗事件が都内で頻発するサラ金強盗の手口と一緒だと心配していた。
 悦郎が参加しているのは、エリートキャリアの会合。少人数ながら、誰かは将来の警視総監になるだろうと思われる集団だ。悦郎に話すのは、同期の佐久間英正。コネを使って現場を離れた佐久間は『特殊犯罪対策特務指令室』で最新の犯罪対策マニュアルを研究していると言う。佐久間は本庁の根本政義(郷田ほづみ)と、自分の部署に悦郎を誘う。その頃、真ノ介はひったくり犯人を追いかけ、生ゴミに突っ込み犯人もろともゴミだらけ。根本は、そんな捜査は所轄に任せておけばいいと悦郎を説得する。
 南麻布署では、サラ金強盗の捜査会議が行われていた。一連の事件は、目だし帽をかぶって金属バットを持った男による犯行と見られる。犯人は男性店員をおびき出し、女性店員だけになった店内に押し込み、金を要求していた。ゴミ臭い真ノ介が帰ってくると、歌舞伎町東署の成瀬哲夫と青山立夫が、捜査課を訪ねて来た。2人は、モニターに映った姿から犯人は左利きだという情報を持ち込んだ。南麻布署と歌舞伎町東署は協力態勢を約束。するとモニターを見ていた真ノ介がある男に思い当たった。曾根崎隆夫課長(石丸謙二郎)に、確認する真ノ介。真ノ介が思いついたのは、5年程前に逮捕した森園大ニという強盗犯人。手口が同じで、左利きだ。
 森園は、模範囚として服役し、2年前に仮釈放されていたことが判明。真ノ介は早速、悦郎らと森園を取調室に任意同行。森園は、犯行とは無関係を主張する。アリバイを尋ねる真ノ介に、サボって公園で寝ていたと答える森園。証明は出来ない。しかし、任意同行のため、悦郎は森園を解放する。悦郎は、森園が犯人だと睨むが、真ノ介は無関係だと言う。真ノ介の直感だが、悦郎は理解できない。悦郎は、実加、北嶋と森園の身辺調査に。
 真ノ介が捜査課にいると、森園から電話が入る。森園は、別れた妻との間に出来た5歳の息子のために真面目に働く決意をしたことを真ノ介に告げる。真ノ介は、森園を疑っていないが、全てが彼の犯行を示していると言う。そして、アリバイを証明しろと。  仕事を終えた森園に、成瀬と青山が接近した。二人が任意同行しようとすると、森園ともみ合いになり石段を転落してしまう。全身を強打して動けない成瀬の姿に動揺した森園は、拳銃を奪って逃走してしまった。
 その報告が、南麻布署に入った。慌てる捜査官たちを尻目に、真ノ介は森園はサラ金強盗はやっていないという主張を繰り返す。すると、真ノ介宛てに森園から電話が入る。森園は、富山利江子(村上里佳子)の店『ア・カボ・ア・ラボ』にいた。森園は、真ノ介にサラ金強盗の真犯人を探して欲しいと頼んで電話を切る。そして、森園は利江子と息子の龍馬(清水響)を人質に店に立て篭もってしまった。真ノ介たちは、現場に急行するが森園は出てこようとしない。すると、本庁の根本が狙撃班を引き連れてやってくる。指揮権は根本に握られた。真ノ介は、根本に森園がサラ金強盗はやっていないと主張するが、現に拳銃を持って立て篭もっているだけにどうしようもない。根本の制止を振り切って、真ノ介が店に近づくと、森園は店のドアを開けた。その時、狙撃手の銃が動くのを見た森園は、そちらに発砲。森園に覆い被さった真ノ介に弾が当たってしまう。血塗れになりながらも店内に入る真ノ介。その瞬間、悦郎に合図を送った。真犯人を見つけろという真ノ介に悦郎は・・・。

<第9回> 「え!悦郎と実加が恋?そして真ノ介も?」
 刑務所に服役中の夏川智之介が、護送中に刑務官を襲って脱走。夏川は、2年前に現金輸送車強盗傷害事件を起こした凶悪犯だ。その夏川が南麻布署管内に現れ、曾根崎隆夫(石丸謙二郎)以下、捜査課の刑事たちが動き出す。夏川は逮捕当時、輸送車を襲ったことは認めたものの、奪った5千万円の行方は黙秘していた。そして、夏川の女、倉沢良江(吉野きみ佳)が管内の花屋で働いていることも判明する。夏川が、良江と接触してくる可能性を考慮し、橘真ノ介(反町隆史)と河村悦郎(押尾学)は、彼女の張り込みを命じられた。立てこもり事件の傷が癒えない体を配慮しての曾根崎の配慮だが、真ノ介はじっとしている事が大嫌い。夏川と良江の関係まで疑うが・・・。
 悦郎に愚痴りながらも、張り込みを開始した真ノ介。当の良江を一目見て、その美しさに心を奪われる。と、良江が店先で男たちにいちゃもんをつけられている。張り込みだというのに、真ノ介は男たちを蹴散らす。すると、お腹の傷口が開いてしまう。良江は、それを見て真ノ介を店の中へと誘う。悦郎が、覆面車でイライラしながら待っていると、真ノ介が薔薇を持って帰ってきた。真ノ介は、良江に治療をしてもらったこともあり、ますます気に入ってしまった様子。
 あんなに嫌がった張り込みなのに、真ノ介は悦郎とともに花屋の向かいにあるワンルームマンションを借り、一週間が経過した。捜査課では、それが話題になるほど。しかも、交替まで断ってきた。服部実加(須藤理彩)は、北嶋武志(岡田義徳)と富山利江子(村上里佳子)の店に。良江の写真を見た利江子から、真ノ介のタイプだと聞いた実加は、差し入れを持って彼らが張り込むマンションへ。部屋で迎えたのは真ノ介で、悦郎は留守。実加がよこしまな考えを諌めようとすると、真ノ介は良江の店で買った薔薇を差し出した。しかも、悦郎からのプレゼントと言って・・・。さらに、悦郎が実加に気があると追加。帰ってきた悦郎に実加はドギマギ。結局、実加は真ノ介を説得できずに帰って行った。
 実加と署に戻った北嶋は、彼女の様子がおかしいことに気づく。実加は、突然の恋の予感にフワフワしているのだ。そんな実加は、交通課3人娘の1人、吉岡多恵(すほうれいこ)が北嶋に気があるらしいと情報を得る。それを北嶋に話すと、今度は彼がフワフワ。南麻布署捜査課に、複雑な恋が絡み始める。
 翌朝、良江の花屋に男が来た。夏川ではないが、良江を強引に連れて行こうとする。見張っていた真ノ介は、慌てて駆け寄るが、男はバイクで逃走してしまった。良江は、助けに来たことを疑問に思うが、真ノ介はワンルームに越してきたと得意のでまかせ。良江は、納得するのだが・・・。良江が部屋に戻ると、夏川から電話がかかってくる。夏川は、良江に警察が張り付いているかどうかを試したのだ。そして、真ノ介が刑事だと見破った。
 マンションでは、真ノ介が悦郎に意見されていた。自分たちを不審に思うだろうと言う悦郎だが、真ノ介は意に介さない。すると、当の良江がマンションにやって来た。良江は夏川から電話があったことを隠し、二人に料理を作り始める。そこに、今度こそ交替のために実加と北嶋も来てしまう。真ノ介はまたしても口からでまかせで良江に繕う。そして、1人でマンションに越してきたと言う真ノ介は、悦郎たちを帰してしまった。
 北嶋が先に帰ったため、悦郎は実加と一緒に覆面車で帰ることに。そんな刑事たちの同行を、マンション近くに停まったバンから夏川が見ていて・・・。


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