あらすじ
<第10回> <第11回>

<第10回> 「奪われた刑事の拳銃!仲間達の熱き戦い」
 河村悦郎(押尾学)が出勤してくると、捜査課の入り口で北嶋武志(岡田義徳)がレインコートを着込んでいる。「僕の誕生日だから」と言う北嶋に、悦郎は「?」。準備が整った北嶋が、捜査課に勢いよく踏み込むが、誰にも相手にされない。指名手配犯人が現れて、服部実加(須藤理彩)たちは、そちらにかかりきり。毎年、誕生日には手荒い祝福を受けていた北嶋は、少し不機嫌になってレインコートを脱ぐ。その途端、背後から水を浴びせられた。橘真ノ介(反町隆史)だ。真ノ介の行為で、実加たちも北嶋の誕生日を思い出す。ずぶ濡れの北嶋が、指名手配犯の現れた現場に行こうとすると、曾根崎隆夫課長(石丸謙二郎)が止めた。曾根崎は、北嶋に別の命令を下す。
 北嶋は交通課3人娘、吉岡多恵(すほうれいこ)、松川有紀子(水野はるか)、木下緑(細野祐美子)とともに、幼稚園で交通安全指導をさせられる。巧みな腹話術で園児を湧かす北嶋だが、表情は暗い。心配する3人娘に北嶋は、まだ犯人を逮捕したことはないと明かす。捜査課のみんなに期待されていないと落ち込む北嶋だが、多恵から誕生日プレゼントをもらい、少し気持ちが晴れるのだが・・・。
 北嶋が捜査課に戻ると、実加たちが指名手配犯検挙で盛り上がっている。またしても、自分の居場所がないような感じを受ける北嶋。そこに、コンビニ強盗発生の連絡が入る。今度こそと意気込む北嶋だが、曾根崎は午後も交通指導をするように命令。がっかりする北嶋に、真ノ介は「お子ちゃまの相手の方があっている」と追い討ち。さらに、犯人に手錠をかけたこともないとからかう。さすがに、怒った北嶋が真ノ介を突き飛ばすと、多恵たちにもらった置物がデスクから落ちて壊れてしまった。意地になった北嶋は、コンビニ強盗事件の現場へと飛び出してしまう。
 はやる北嶋を、実加が覆面車で抑えながら現場に向かうと、刃物を持った男、工藤修次が現れた。実加の制止も聞かずに車から降りた北嶋は、工藤を路地に追い詰める。そして、工藤と格闘になり、なんと拳銃を奪われてしまった。逃げる工藤を追いかける途中、足をくじいて動けなくなる北嶋。そこに、真ノ介たちが到着するが、工藤の姿は見えなくなっていた。拳銃を奪われたことで激しく動揺する北嶋。真ノ介は、そんな北嶋を覆面車に強引に乗せ、実加に署へ連れ帰るように頼んだ。
 捜査課に戻った北嶋に、曾根崎は動かぬように命令。だが、交通課から午後の交通指導への貸し出しを頼まれると、泣いているぐらいなら子供たちを笑わせてこいと北嶋を送り出す。それは、事情を知った交通課3人娘の思いやりだった。多恵が励ますが、北嶋には届かない。その頃、工藤を追う真ノ介は悦郎に自分との距離をおいた方がいいと話していた。悦郎が本庁に戻るまで、あと2週間。その間に、真ノ介の違法すれすれの捜査に巻き込まれて汚点をつけてはいかないと諭す。また、強引な捜査ではケガですまない場合もあると・・・。その時、刃物を持った男が発見されたと無線が入った。捜査課から曾根崎が連絡してきたのだ。その報告を、課に戻ってきた北嶋が聞いて、またしても飛び出していく。
 真ノ介と悦郎が刃物男を見つけて接近しようとした時、北嶋が男に飛びついて組み伏せた。しかし、男は少年で工藤ではない。持っていたのもおもちゃのエアガンだ。少年から北嶋を引き剥がした真ノ介は、叱りつける。そして、北嶋を富山利江子(村上里佳子)の店へと連れて行く。真ノ介は、利江子に「あんたの夫の話をしてやってくれ」と頼む。嫌がる利江子に、真剣に頼み込む真ノ介。そして、真ノ介は北嶋を店に残して出て行った。
 工藤の身元が割れた。工藤は元暴力団構成員で、凶暴な性格の持ち主。前科もある。そんな男の手に拳銃が、しかも警官の拳銃が渡ってしまった。真ノ介たち刑事に緊張が走る。そして、利江子は北嶋に、夫のことを話し始めて・・・。

<第11回> 「涙の最終回!男達の最後の闘いと別れ」
橘真ノ介(反町隆史)と河村悦郎(押尾学)のコンビ解消が迫ってきた。悦郎の実務研修期間が終わろうとしているのだ。そんな時、パトロール中の2人は男たちに追われる少女、菅沼亜弓(水川あさみ)を発見。男たちを蹴散らすが、亜弓は持っていたぬいぐるみを捨てて逃げてしまった。真ノ介は、亜弓の持っていたぬいぐるみを拾う。
 覆面車に戻った真ノ介と悦郎は、近くで殺人事件が発生したと聞いて現場に急行。殺されたのは、ルポライターの加瀬哲夫(井田國彦)。部屋には、加瀬のものとは思えない携帯電話が落ちていた。実は、加瀬は大物政治家、岸本英二郎(石田太郎)のスクープネタを握っていた。情報をもらしたのは岸本の愛人で、彼女も何者かに殺害されていたのだ。
 捜査課では、徐々に加瀬と岸本、岸本の愛人のつながりが浮かんでくる。亜弓が、加瀬殺害を目撃したという予測が立つ。しかし・・・。真ノ介が亜弓の保護に向かおうとすると、本庁から南麻布署に待ったがかかる。真ノ介に詰め寄られた岸本が、署を告訴しようとしているのだ。何としてでも、告訴を取り下げてもらうと畑中政雄署長(鶴田忍)は、岸本のもとへ。だが、捜査員たちに密かに捜査を続行するようにとサインを送る。
 相手は大物政治家。一歩間違えば、南麻布署だけではなく本庁にも被害が飛びそうな事件捜査となる。真ノ介たち南麻布署捜査課の面々は、無事に亜弓を保護し、事件の全容を解明することが出来るのだろうか? そして、岸本が必死に追うものとは・・・。


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