あらすじ
<第4回> <第5回> <第6回>

<第4回> 「花のミニパト底抜け大作戦」
 強盗犯人を追う橘真ノ介(反町隆史)。追い詰められた犯人の目前に、河村悦郎(押尾学)が立ちふさがった。逃げ場のなくなった犯人は、悦郎に銃口を向ける。悦郎も銃を抜くのだが犯人の銃口に怯えて動けなくなる。真ノ介が助けに入り事なきを得るのだが・・・。
 富山利江子(村上里佳子)の店で、真ノ介は拳銃を向けられて死にたくなければ、何も考えず、そして迷うなと悦郎を諭す。何の解決にもならない言葉に、悦郎は真ノ介の真意が分からない。そんな時、真ノ介の携帯に自動車修理工場の谷口オサム(山崎裕太)から連絡が。修理工場に不審な人影があるというのだ。
 真ノ介は、悦郎を伴って修理工場に向かう。オサムは、違法改造をしているため、他の警官を呼ぶことができないのだ。と、悦郎が工場前に止められた高級車に気づく。すると、オサムは工場のオーナーが借金を抱えて行方不明になっていることを打ち明けた。取り立て屋と想像し、拳銃を抜いて工場に踏み入る真ノ介と悦郎。オサムも鉄パイプを携行して後に続くのだが・・・。中にいた男は、榊原辰也(西村大介)。真ノ介と悦郎が、辰也を捕らえようとすると、オサムが慌てて止めた。辰也はオサムの暴走族時代の仲間だった。
 真ノ介と悦郎、オサムと辰也は、そろって焼肉店へ。真ノ介らに気づかれぬよう、辰也はオサムを店外へ誘う。辰也は、暴走族時代にオサムに助けられていた。今では、クラブオーナーの佐伯真樹夫(松重豊)という男のもとで、羽振りのいい仕事を回してもらっていると言う辰也は、オサムにクレジットカードを渡す。自由に使っていいというので、オサムも喜んで受け取る。真ノ介たちには内緒にして欲しいと、自分の車で辰也が去ろうとすると・・・。それを見計らったように、2人の男が強引に乗り込み、オサムを残して発進してしまった。車の中では、怯える辰也の傍らで、男たちが先程オサムに渡したカードと同じ物の束をダッシュボードに見つけていた。店に戻ったオサムは、真ノ介や悦郎を制して辰也からもらったカードで支払いを済ませていた。
 辰也は、佐伯の下に連れて行かれた。辰也は、佐伯が作らせる偽造カードを保管する倉庫の見張りをやっていた。2000枚用意されたものから、30枚をくすねてしまったのだ。29枚は残っていたが、オサムに渡した1枚が足りない。その行方を尋ねられても答えない辰也。佐伯たちのリンチにやがて絶命してしまう。
 翌朝、辰也の遺体が発見された。現場に駆けつけた真ノ介と悦郎は、昨日会ったばかりの男の死に動揺する。服部実加(須藤理彩)が、真ノ介たちと辰也の関係を追及しようとした時、曽根崎隆夫課長(石丸謙二郎)から、至急捜査課に戻るようにと連絡が・・・。
 捜査課では、公安の森川啓一(佐戸井けん太)が2人を待っていた。昨日の焼肉屋での出来事が、店の防犯カメラに写っていたのだ。国際的なカード偽造を追う森川は、その証拠として偽造カードの実物を入手しようとしていた。偽造カードを使用したオサムに会いたいと言う森川。だが、真ノ介は、森川を無視して飛び出す。オサムの命が心配なのだ。
 オサムの修理工場に着いた。しかし、彼の姿はない。と、修理を終えた真ノ介の車に偽造カードと『オレが、けりをつける』というメモが。真ノ介が、それをポケットにしまった時、追いかけてきた実加たちに捕まり、署に連れ戻されてしまう。
 その頃、オサムはたった一人で、佐伯のクラブに向かっていた。

<第5回> 「イケメン対決!ホストクラブ潜入(秘)作戦」
 南麻布署捜査課では、橘真ノ介(反町隆史)、河村悦郎(押尾学)たちが、のんびりと待機している。すると、北嶋武志(岡田義徳)とアームレスリングをしていた服部実加(須藤理彩)が、課長の曾根崎隆夫(石丸謙二郎)に呼び出された。実加は、本庁の広域捜査班に協力することになったのだ。本庁の捜査員に囲まれ嬉しそうに南麻布署を後にする実加。一方、北嶋たち南麻布署の刑事たちは、少しうらやましそう。だが、曾根崎は実加がどんな捜査に協力するのかは知らなかった。
 そんな時、殺人事件が発生。真ノ介、悦郎、北嶋らは現場となった高級マンションへ向かう。殺されたのは、高杉雅哉26歳。六本木のホストクラブ勤務のナンバーワンホスト。第1発見者の管理人によると、発見時、部屋には鍵がかかっていたと言う。しかも、部屋には金目のものが盗まれた形跡はない。遊ばれた女の恨みによる凶行か? 密室の件はすぐに解決。犯人は、屋上からロープを伝ってベランダに降りたのだ。その頃、実加はある雑居ビルで、本庁広域捜査班主任の根本から捜査の内容を聞いていた。彼らは、大掛かりな麻薬密売組織の摘発に乗り出している。雑居ビルから、その出所を見張っていたのだ。そこに、高杉雅哉殺害の報告が入り・・・。
 南麻布署では、雅哉の客となった女たちへの事情聴取が始まった。しかし、それらしき女性は網にかからないどころか、雅哉への憐憫もない。そんな女たちに不満を感じる北嶋と小宮山健(相島一之)は田島晴香を職務質問。晴香は、雅哉が死んだと聞いて、明らかな動揺を見せる。取調べ室で、晴香は、雅哉は自分には優しかったと訴える。マジックミラー越しに見ていた真ノ介と悦郎、そして曾根崎課長もあきれてしまうほど。さらに、晴香が1200万円もの借金をしていたとの報告に、一同ためいき。北嶋は、質問を変えた。犯人が何かを探していた様子だったと言うと、晴香はかすかに反応する。しかし、心当たりについては沈黙してしまう。
 真ノ介と悦郎は、雅哉が働いていたホストクラブへ。ゴミを出しに出てきた従業員に真ノ介が聞き込みしようとした時、悦郎はこちらを覗う人影に気づく。真ノ介が従業員に話し掛けると、その人影が走り寄って来た。それは、本庁の捜査官たち。真ノ介が捜査官に身分を明かそうとすると、悦郎は必死に止め、ごまかして現場を去った。現場を離れると、悦郎は真ノ介の勇み足を責める。真ノ介を諭そうとするあまり、悦郎の口調はつい居丈高に。怒った真ノ介は、捜査課に戻っても謝る悦郎を無視。そこに、実加から連絡が入る。電話を取った真ノ介に、実加は広域捜査班も雅哉のホストクラブを捜査中と報告。雅哉殺害の件も全て広域捜査班が引き取ると言い出す。真ノ介、これにも怒り心頭に発して実加と言い合いに。曾根崎は、真ノ介から受話器を奪い、実加を諌めようとするのだが・・・。結局、本庁側から物を言う実加に怒って、一方的に電話を切ってしまった。きっぱりと本庁に逆らう曾根崎に捜査課の面々は拍手する。しかし、すぐに本庁の責任者から連絡が入り、事件にはノータッチと・・・。そんな、曾根崎に真ノ介は失望して出て行ってしまう。
 『デ・カボ・ア・ラボ』で、真ノ介が富山利江子(村上里佳子)相手に、捜査課のだらしなさを愚痴っていると、曾根崎が来た。曾根崎は、悦郎から提案があったと真ノ介に話し出す。すると悦郎や北嶋たちも店に入ってきた。曾根崎は殺人事件にこだわり、ホストクラブの潜入捜査をすると言うのだ。さすがの真ノ介も慌て、悦郎は所轄のメンツだと言う。そして、今、自分は南麻布署の刑事だとも。店では捜査会議が始まった。  翌日、捜査課のバックアップで真ノ介と悦郎は従業員としてホストクラブに潜入する。実加も、根本からある指示を受けて・・・。

<第6回> 「爆笑!乗っ取られた警察署(秘)夜の大作戦」
 南麻布署の取調室で、橘真ノ介(反町隆史)と河村悦郎(押尾学)が、谷口オサム(山崎裕太)を尋問している。執拗に責める真ノ介に、悦郎もあきれ顔。今日は、真ノ介の夜勤日。そんな日に、オサムは仲間と大阪へ遊びに行く予定を立てた。つまり、置いて行かれることになる真ノ介が、日程を変えるように迫っていたのだ。夜食弁当のメニューを2人に聞きに来た服部実加(須藤理彩)が割って入り、悦郎も荷担したことで、オサムはようやく解放される。真ノ介は面白くない。
 その後、悦郎と街に出た真ノ介は麻薬の売人、赤倉勝男(大高洋夫)を発見。曾根崎隆夫課長(石丸謙二郎)に連絡する。曾根崎は、応援を待つように言うのだが、真ノ介は行動に移った。赤倉を確保した真ノ介に、悦郎は逮捕状がないことを指摘。すると、真ノ介はわざと赤倉を逃がし、公務執行妨害を理由に緊急逮捕。赤倉のポケットには、航空券。高飛びされたらそれまでと、逮捕の正当性を後付する真ノ介。
 署に戻った2人は、赤倉を取り調べる。赤倉は黙秘。所持品にも麻薬はなかった。そんな真ノ介だが、まだオサムたちと遊びに行くことをあきらめていない。北嶋武志(岡田義徳)にも夜勤の交代を頼むが、あっさり断られる。難を逃れた北嶋だが、小宮山健(相島一之)の妻が出産しそうということで、結局彼と夜勤を代わることに。曾根崎課長らが帰り、捜査課には本日の夜勤メンバー、真ノ介、悦郎、実加、北嶋が居残った。
 真ノ介が暇を持て余していると、実加が初老の男に追いすがられて捜査課に戻って来る。男は、実加に車上荒らしをしたので逮捕して欲しいと懇願していた。男は、アタッシュケースとデジタルカメラを盗んだと言い張るが、盗難届けや被害届が出ていないため実加は逮捕をためらう。すると真ノ介は男に、刑務所から出たばかりかと尋ねる。うなずく男。刑務所に戻れば寝場所、食事に困らないから犯罪を犯したと見抜いた真ノ介は、北嶋に男の拘置を命じる。これ以上の罪を犯さないようにと、実加も渋々承知した。悦郎は、男が持ってきたアタッシュケースを調べようとしたが鍵がかかっている。デジカメには、印象的なネオンが映っていた。そんな時、捜査課に電話が入る。商店街のある店から、落書きされたとの通報。真ノ介は、悦郎を連れて店に出向く。商店のシャッターには、スプレーで派手な落書きがされていた。防犯カメラのレンズも塗りつぶされている。署に帰るのが嫌な真ノ介は、悦郎と落書きを消すことに。防犯カメラのレンズをふき終わり、モニターを見た悦郎は、パチンコ店の裏口が映っていることを知る。その店のネオンは、どこかで見覚えがあり・・・。
 その頃、実加と北嶋の残る捜査課に、警備会社から盗難の連絡が。実加は、北嶋を残して現場へ向かう。実加が向かった警備会社では、ガードマンの制服が盗まれていた。警備会社を出た実加は、公園があることに気づく。その公園は、初老の男が車上荒らしをしたと言った現場だった。実加は、捜査課に残った北嶋に報告。北嶋は、偶然ではないか?と応対する。と、捜査課に弁当配達人がやって来た。夜食が届いたと思った北嶋だが、配達人は、いきなりナイフを突きつけてくる。
 ナイフを突きつけられ、身動き出来ない北嶋。そこに、何も知らない真ノ介と悦郎が戻り、続いて実加も・・・さらに小宮山や富山利江子(村上里佳子)まで・・・。南麻布署捜査課、前代未聞の夜が始まった。


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