<木曜劇場>コード・ブルードクターヘリ緊急救命

第2回 2008年7月10日(木)放送 あらすじ

責務

 藍沢(山下智久)は、先輩医師の森本(勝村政信)とともにドクターヘリに乗り、落下物によって外傷を負った中年男性を搬送する。翔陽大学付属北部病院の初療室では、森本から患者に関する情報を受けた三井(りょう)が、緋山(戸田恵梨香)や冴島(比嘉愛未)らとともに受け入れ準備を進めていた。
 そのころ黒田(柳葉敏郎)は、白石(新垣結衣)と藤川(浅利陽介)に業務の指示をしていた。白石はカルテ整理と救急外来、藤川は一般病棟の担当だ。するとそこに、救命の非常コードである「コード翔北」が館内スピーカーから流される。歯科の女子トイレで、西口八重(二宮弘子)という老婆が心停止を起こして倒れていたのだ。駆けつけた黒田は、AEDを使ってもバイタルが戻らない八重を初療室に運ぶよう白石らに指示した。
 ほどなく、藍沢たちが搬送してきた患者も初療室に運ばれてくる。だが、その小村(國本鍾建)という男は、激しく暴れて抵抗し、診察を拒否した。実は小村には、服を脱げないある理由があった。
 そんな騒ぎの中、隣のベッドで黒田が処置していた患者の顔を見た藍沢は愕然となる。その患者とは、昨夜遅く歯痛を訴えて救急外来を訪れ、藍沢が診察し、帰宅させていた八重だったのだ。緋山や藤川は、そんな藍沢を非難した。藍沢は、同じ時刻に行われていた、膝窩(しつか)動脈損傷の血行再建手術を見たいがために、八重を適当にあしらって帰した、というのだ。一方、白石は、歯痛から心疾患を予測するのは難しいのではないか、と藍沢を庇った。緋山は、そんな白石の態度にうんざりしたかのように、キレイごとばかりで本音を言わないのは一番卑怯だ、と返す。
 八重は、意識が戻らず予断を許さない状態だった。黒田は、「よく見ておけ。お前が殺しかけた…いや、殺すかもしれん患者だ」と藍沢に言い放つと、彼が持っていたヘリ用の無線機を奪って緋山に渡した。突然のチャンスに、緋山は興奮を隠せないようすだ。
 同じころ、白石は、自宅マンションの階段から転落したという女性・横田英子(黒瀬友美)を診察していた。英子が、鼻骨骨折以外ケガを負っていないことを知った白石は、彼女に付き添ってやってきた恋人・大野正(福井博章)によるDVが原因ではないかという疑念を抱く。事実、大野は左利きで、英子の鼻は左にくの字に変形していたのだ。警察に通報すべきか迷った白石は、冴島に相談した。しかし冴島は、それを決めるのはドクターだ、とそっけない。白石は、そんな冴島に、同い年なのだから言いたいことがあったらはっきり言ってほしい、と話す。すると冴島は、ひとりで診察もできないフェローから上から目線で話しかけられるのは悔しい、とまくし立てた。
 そんななか、消防本部からドクターヘリの出動要請が入る。大型スーパーの駐車場で妊婦が倒れているらしい。ドクターへリのスタンバイ終了時刻である日没直前のことだった。緋山は、三井、冴島とともにドクターヘリに乗り込み、現場に向かったが…。

キャスト

藍沢耕作 … 山下智久
白石 恵 … 新垣結衣
緋山美帆子 … 戸田恵梨香
冴島はるか … 比嘉愛未
藤川一男 … 浅利陽介

田所良昭 … 児玉 清(特別出演)

森本忠士 … 勝村政信
梶 寿志 … 寺島 進
西条 章 … 杉本哲太
三井環奈 … りょう
黒田脩二 … 柳葉敏郎

ほか

スタッフ

■脚本
 林 宏司

■プロデュース
 増本 淳

■演出
 西浦正記

■音楽
 佐藤直紀

■制作
 フジテレビドラマ制作センター

バックナンバー