あらすじ
<第7回> <第8回> <第9回>

<第7回> 「武蔵VS小次郎!恋の初対決」
 小次郎(柳葉敏郎)から貰った指輪をとうとう外しながらも、上機嫌で出社しようとする夏生(飯島直子)。
 一方、夏生との急接近に浮かれた武蔵(内村光良)は、三上家に夏生を招待しようと決意し、一人、盛り上がる。
 だが、その日の昼、帰国した小次郎は究吾(国分太一)から、夏生が企画開発部からデータ管理部に異動になっていることを知らされ、驚いていた。
 夕方、会社の玄関を出てバス停に向かう夏生の前に、ハイヤーが横づけされた。乗っていたのは小次郎だった。ハイヤーから降りて夏生の腰に手を当て、夏生をハイヤーへ乗るよう促す小次郎。その一部始終をバスの中から見ていた武蔵は、小次郎のことを「誰だ?」と訝しげに思う。
 ハイヤーの中で小次郎に、「今の部署も忙しい」と強がりを言ってみせる夏生は、途中でハイヤーを停車させ降りる。しかしその心中は穏やかではなく・・・。
 夜。文也(吉沢悠)の働くバーへ出向いた武蔵は、そこで千賢(網浜直子)と偶然会い、小次郎についていろいろと聞いてしまう。
 家に帰り、小次郎のことを祭(内山理名)に話した武蔵は、心配顔の祭をよそに、絶叫するのだった。「夏生さーん!僕は信じてまーす!」。
 後日。夏生は社のエレベーターの中で小次郎と遭遇。だが秘書の広げる手帳に見入り、小次郎は夏生の方を見やろうともしない。その日のお昼時、夏生は千賢が武蔵に小次郎のことを喋ってしまったことを知り、愕然とする。
 その晩、マンションにいた夏生の携帯が鳴った。武蔵からの電話だった。武蔵は東西バスの面々に囲まれての電話だった。「ウチに遊びに来ませんか?」と思いきって誘う武蔵。自信はなかったのだが・・・。ところが、夏生は案外あっさりとOK。「気合い入れてもてなすぞ!」と、武蔵は同僚たちに宣言する。
 そして夏生が三上家を訪れた日。夏生は、子供のお誕生会のような装飾が施され、ちらし寿司やテンプラなどが並んだテーブルで、武蔵を初めとする三上家や、東西バスの面々に精一杯のもてなしを受ける。
 その頃、秘書から夏生の現状の調査報告を受けた小次郎は、夏生のマンションに向かうことにする。
 同じころ、饅頭や桃缶など荷物になる土産を貰った夏生は、武蔵に送られていくことに。
 道すがら夏生は、「三上家の人たちは温かくて羨ましいと」語る。そして桃缶を食べていかないかと誘われた武蔵は、夏生のマンションに上がろうとするのだが・・。

<第8回> 「見たくなかったキスシーン」
 小次郎(柳葉敏郎)に夏生(飯島直子)が結婚を断った理由を全てぶちまけてしまい、武蔵(内村光良)はひたすら自己嫌悪に陥る。
 恋敵となる小次郎、すなわち、笹島コーポレーションのジュニアが相手だと知り、東西バスの面々も驚きを隠せない。そんな大わらわの東西バス営業所に夏生がやってきた。バスのアンケートによる企画が採用され、広報部に出向することになった報告に来たのだった。そんな夏生の指に、小次郎から貰った指輪がないことに気付き、少しホッとする武蔵だった。
 その日の夕方、小次郎から夏生にお呼びがかかった。以前夏生が契約をとったワイナリーを持つグローグ社のパーティーに、究吾(国分太一)と共に、一緒に出席して 欲しいというのだ。あくまで仕事として、とのことであった。その話のついでに、小次郎は思わぬことを切り出した。業績が悪いから、バスの営業所を削減するというのだ。驚く夏生・・・。
 夜、マンションに帰った夏生は、武蔵からの電話を受ける。明後日、美味しいラーメン屋があるから一緒に食べに行かないかという誘いだった。しかし明後日は、パーティーの日。迷った夏生だったが、仕事は早く切り上げるつもりで、8時頃には行けるから店で待っていてと武蔵に返事をする。
 そしてパーティーの日。優雅なその場の空気に、懐かしさを覚える夏生。つい小次郎を意識してしまう夏生・・・。
 その頃、武蔵は、来ない夏生をただただラーメン屋で一人、待ちわびていた。ラーメン屋の大将に強がりを言いながら。
 いっぽう、夏生は、途中で切り上げるつもりが、時刻は9時半を回っていることに 気付かされ、慌ててラーメン屋に電話をする。その時、究吾が「小次郎さんが呼んでます」と電話中の夏生に声をかけた。その声が受話器越しに武蔵の耳に届いてしまい、落ち込んでしまう武蔵。
 かたや、夏生は、小次郎に思いもかけないことを切り出された・・・。

<第9回> 「男の号泣!指輪の行方は・・・」
 夏生(飯島直子)が小次郎(柳葉敏郎)のプロポーズを承諾したところを目撃し、落ち込み、泥酔するまで飲んだ武蔵(内村光良)。
 その頃、夏生と小次郎はホテルのスウィートルームにいた。小次郎は夏生に仕事をやめるように言い、夏生はそれに反発してみせた。いずれは仕事は辞めるつもりだが、今軌道に乗り始めたバス会社のキャンペーンはやり遂げたいというのだ。そんな夏生に、小次郎は、武蔵への私情が絡んでいるのではないかと勘ぐり、夏生はそれを否定するのだった。
 日は替わり、東西バス営業所のお昼どき。夏生から東西バスに電話があった。慌てて、自分はいないと言ってくれと電話をとった小百合(矢作美樹)に言う武蔵だった 。
 夕方。重役室にいた小次郎から呼び出しを受けた夏生は、自分たちの関係を来週あたり公にしようと思っている旨を告げられるのだった。微笑んで答える夏生。
 夜。武蔵は祭(内山理名)が文也(吉沢悠)を慰めてあげられないでいることを聞かされ、「お前だけでもうまくいってくれよ」と柄にもないことを言っていた。そして、給料の3ヵ月分をはたいた指輪も未練がましいから捨てたと言うのだった。驚く 祭。しかし、ポケットの中から取り出したてのひらには、指輪がまだあり・・・・・・。
 数日後。お昼どきの東西バス営業所に、夏生がやってきた。みんなは気を遣って出ていき、部屋は武蔵と夏生だけになった。緊張する二人。「実は、私・・・・・・」と切り出した夏生を遮るように武蔵は「おめでとうございます!」と言った。小次郎がプロポーズをしたところを偶然見てしまったことを告白したのだ。夏生のことは、ファンみたいなもので、手が届くようで届かない存在だと強がりを言ってみせる武蔵。だから自分がステージに上がりたいなんて全然思っていないとも。小次郎と自分を比較し、卑屈なことを言い続ける武蔵。そんな武蔵に、夏生は、「あなたはそんなことを言う人じゃないでしょ」と言う。ところが武蔵は、いつもと違い、結婚ならそういうことにこだわるのが当然だと言うのだった。「あの人なら、きっと夏生さんを幸せにしてくれます」と真剣に言う武蔵だった。
 夕方、会社に戻った夏生は、思いもかけないことを耳にする。東西バスの事業削減が決まったというのだ。夏生はすぐにその場を飛び出し、重役室に向かい、小次郎に詰め寄るのだった・・・・・・。


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