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<第10回> <第11回> <第12回><第10回> 「ついにプロポーズ」
笹島コーポレーションが不採算事業の削減を計画しているとの記事が経済新聞に載った。どうしたものかと頭を悩ます東西バス営業所面々。そんな時、武蔵(内村光良)は路線バスを利用している人達からの署名を集めることを思いつく。すぐに実行してみる武蔵達。
いっぽう、夏生(飯島直子)は小次郎(柳葉敏郎)に、そろそろ会社にも二人の関係が漏れ始めているから、早めに仕事を辞めて、家庭に入ってくれないかと言われていた。
また祭(内山理名)は、バイト先の喫茶店にやってきた究吾(国分太一)が、夏生の結婚の準備は着々と進み、仕事も辞めることになっていると携帯電話で話しているのを聞いてしまう。
その晩、武蔵は信介(不破万作)・和枝(鷲尾真知子)夫妻に、勧められたお見合いをすることに決める 。
後日。ウェディングドレスの試着をする夏生。だが、来るはずの小次郎は仕事のため来られず、夏生は寂しい思いをするのだった。
そうしてその夜、文也(吉沢悠)は夏生に、昼間祭から受け取った、武蔵のお見合いの時間と場所を手渡す。武蔵がお見合いをすると聞き、夏生はびっくり。動揺を文也に悟られまいとする夏生だったが・・・。
そうして迎えた武蔵のお見合いの日。武蔵は、見合い相手の祐子(中島ひろ子)から、仕事を辞めたくないという話を聞かされる。祐子には、付き合っている恋人がいるらしく、自分にとって結婚は何かということを考えるために、見合いをすることにしたという。中途半端な気持ちのまま仕事を辞めて結婚したら、後できっと後悔するような気がすると祐子。
かたや夏生も、夏生のマンションに集まった究吾と千賢(網浜直子)の前で、仕事について自信がなくなったという感想を漏らしていた。
その夜、帰宅した文也は、夏生に、母親に結婚の報告をしなくていいのかと問いかけた。するワケないじゃないと、夏生。
数日後。祭はバイト先の喫茶店のゴミ箱から、文也が捨てた母からの手紙を発見。遥(星野真理)の病院に行っている文也を目がけ、祭りは飛んでいった。その葉書には、心臓の手術をするが、助かるかどうかわからない、だから最後の手紙になるかもしれないと書いてあったからだ。場所は群馬の病院。遥に、バイクで行くよう促され、行く決心をする文也。夏生には祭が知らせると言う。だが、文也は、言ったって来ないと断言。そのかわり、武蔵が説得すれば来るかもしれないと言うのだった。
遥を武蔵の働くバス営業所に連れて行き、事情を説明する祭。遥は言う。「武蔵さんなら分かりますよね」「夏生さん、心の底ではお母さんに会いたがっているって。許すきっかけを探してるって」
そうして、さらに言う。
今、夏生さんの背中を押してあげられるのは、武蔵さんしかいないんじゃないですか?」
何を思う、武蔵・・・?!<第11回> 「激突!予想外の結末」
東西バスのキャンペーンをやらせて欲しいと、思いきって小次郎(柳葉敏郎)に切り出した夏生(飯島直子)。これが最後だと言って、その願いを許す小次郎。
かたや武蔵(内村光良)は、夏生を乗せて高速を走った件で、1週間の謹慎処分に。そんな武蔵は、バスの運転はダメでも、署名運動だけは続けさせて欲しいと平岡(小倉久寛)に懇願するのだった。
数日後。キャンペーン用のポスターのサムネイルを持って東西バス営業所を訪れた夏生。夏生は、東西バスの面々にポスターのモデルになって欲しいと言う。その折り、夏生はこの前の一件で武蔵が謹慎処分になっていることを知らされる。もう武蔵には関わらないでやってくださいと平岡ら・・・・・・。
後日、ポスターの撮影の日がやってきた。バスが廃止になろうとしているのに、わいわいと楽しそうにしている東西バスの面々を見て、「呑気ですね」と言う究吾(国分太一)に対し、夏生は、仲間だから辛い時でも笑っていられるんじゃないかと言う。「どうして、最後にこの仕事をやろうと思ったんですか?」と夏生に問う究吾。「一番辛い時に、私を拾ってくれたのがバスだったから」と答える夏生。
その頃、武蔵は笹島コーポレーションの重役室の前室に乗り込み、署名を小次郎に見て欲しいと訴えていた。これを見れば、バスの価値がわかってくれると言う武蔵。しかし、それ以上に欠点もあると小次郎。そのやりとりをしている時、小次郎はバスに乗ったことがないことが発覚。「乗ったこともないのに欠点があるなんてよく言えるなあ」と武蔵。そして一度バスに乗ってみて欲しいと言う武蔵だった。売り上げなんかじゃ図れないバスの価値をきっと感じて貰えるはずだと、挑戦状を叩きつけるのだった。
その日の深夜、夏生のマンションに帰宅した文也(吉沢悠)が、武蔵は本気で夏生にプロポーズをするつもりだったと言った。それを聞き、動揺する夏生。
日は替わり、ある日、署名運動をしていた武蔵の前に、ハイヤーから小次郎が降り立った。「30分だけ時間を作った。今からバスに乗せろ」と小次郎。咄嗟に、謹慎の身でありながら、和馬(川端竜太)のバスを奪う武蔵。無線機で平岡は、謹慎中なんだから、いくら小次郎と勝負をしなければならないとは言え、許可出来ないと焦って言う。そんな平岡の忠告を無視して、武蔵は運転を始めた。停留所に止まるたびに、「ご乗車ありがとうございます」「お仕事頑張ってください」などと声をかける武蔵。1万円札しかない客のためには、車内に1万円が崩せる人がいないかと声を張り上げたり、おしっこが漏れそうな少年には、適当なところでバスを止め、路肩に寄せたり・・・・・・。その他にも、武蔵は客の意に沿うよう、バスを自在に運転するのだった。
同じ頃、夏生は東西バスに、ポスターの写真が出来上がったと言ってやってきた。そこに祭(内山理名)が「おにいちゃんが勝負してるって本当ですか?」と大慌てで入ってきたため、夏生は今武蔵がやろうとしている事情を把握する。謹慎中に勝負だなんて無茶なことはやめてと無線で訴える夏生。だが武蔵は聞く耳を持たない。
そんな時、運転している武蔵の目に、川で溺れている子供の姿が飛び込んできた・・・!<第12回> 「最後の賭け!武蔵の号泣、涙の意味は・・・」
とある日。ブライダルショップでウェディングドレスを試着してみる夏生(飯島直子)。横には小次郎(柳葉敏郎)が。だが、夏生はドレスを着ながらも、どこか上の空・・・・・。
その日の夕方、いっぽうで武蔵(内村光良)は、平岡(小倉久寛)に辞表を出していた。東京にいると夏生を思い出しそうで辛いから、熊本に帰ると武蔵は言うのだ。武蔵の固い決意を前に、渋々辞表を受け取る平岡。
その頃、夏生は、母親を結婚式に呼ばなくていいのかと小次郎に言われていた。式はビジネスの場でもあるから呼ばなくていいと夏生。そして、会社の合併を控えて慎重になっている小次郎は、新婚旅行はしばらくおあずけだと言うのだった。微笑んで頷く夏生。
その晩、夏生はマンションで、千賢(網浜直子)の横で、バスのキャンペーンを成功させるべく、企画を練っていた。このキャンペーンが成功して売り上げを伸ばせば、バスの廃止を阻止出来るかもしれないというのだ。そして、武蔵達のために自分がしてあげられることは、これくらいしかないとも。
数日後の夜。文也(吉沢悠)が絵の勉強のために渡仏するとの話を聞いて落ち込んでいる 祭(内山理名)は、武蔵と共に、三上家の二人の部屋にいた。武蔵は自分に言い聞かせるように言った。
「・・・・・幸せは無理して掴むもんじゃないってことだ」
後日。小次郎不在のまま、ハイヤーで教会の下見などに運転手つきで連れられた夏生は、反対車線のバス停に停まっているバスに、武蔵の姿を見つけてしまう。思わずハイヤーを停めるよう言い、武蔵の仕事ぶりと見つめる夏生。だが、夏生は吹っ切るように「これでいいんだよね・・・・・仕事、頑張ってね」と微笑みながら呟くのだった。
夕方。営業所で一人考え事をしていた和馬(川端竜太)は、意を決して笹島コーポレーション広報部に電話をした。電話をとったのは究吾(国分太一)。和馬が話した武蔵に関する話を聞いて、究吾は「・・・・・え?!」と驚きの声を上げ・・・・・。