神苦楽島
「旅と歴史」ルポライター浅見光彦(中村俊介)は、以前に担当した豪華客船・飛鳥のルポが好評で再度世界一周旅行の取材をしてほしい、と編集長の藤田克夫(小倉久寛)に頼まれて、旅の身支度をするためにショッピングモールを訪れていた。すると、1人の女性が浅見の目の前で倒れ込み、浅見の胸の中で「モスケ」とつぶやき息絶えてしまう。
警察署まで同行した浅見は、知り合いの刑事課長・長谷川幸一(佐戸井けん太)から、女性が中田悠理(上野なつひ)というOLで本籍地は淡路島、死因は毒物であると聞く。事件に興味を覚えるも明後日から海外に行くので関わらない、と自分に言い聞かせて立ち去ろうとする浅見だったが、被害者と最後に通話した国土交通省職員の三浦延之(山崎銀之丞)の任意での事情聴取に立ち会う。「携帯は昨晩紛失した」という三浦の証言に「うそっぽいうそほど真実ということも…」とつぶやく浅見。その後、三浦も被害者と同じ淡路島出身と知った浅見は“モスケ”という言葉について聞くも「知らない」と返される。
打ち合わせに遅刻して現れた浅見は編集長に謝罪。ところが逆に「海外取材はなくなって淡路島に行って欲しい」と頼まれてしまう。
早速、淡路島に渡り取材を始めた浅見だったが、取材中に偶然にも男性死体を発見。しかも、ちょうど取材に来ていたCATVのディレクター松雪真弓(安達祐実)らにその現場を撮影されてしまう…。